沙羅の花宿 歌詞 岡ゆう子 ふりがな付

今宵こよいの逢おう瀬せを どんなにか
待まちわびた ことでしょう
あなたは白しろい やさしい夏椿なつつばき
淋さびしい私わたしに 生いきる明あかるさ くれました
胸むねにすがれば 心こころも溶とける
あゝああ 沙羅さらの花宿はなやど

遠とおくに潮騒しおさい 聞ききながら
帯おびを解とく 月つき灯あかり
あなたの腕うでに 抱だかれて震ふるえます
幸しあわせいっぱい 夢ゆめに酔よいたい うたかたの
紅べにが乱みだれて 黒髪くろかみ濡ぬれる
あゝああ 沙羅さらの花はな宿やど

朝あさまで離はなさず 抱だきしめて
この息いきが 止とまるほど
ひと夜よで落おちる 儚はかなない夏椿なつつばき
女おんなのいのちを 捧ささげ悔くいない 私わたしです
何時いつの日ひまでも あなたがひとり
あゝああ 沙羅さらの花宿はなやど