藁葺屋根わらぶきやねの青嵐せいらん村むらは
薄うす墨流ずみながしの雲くもに埋うまり
昨日きのうまでの淡あわい春色はるいろは
だんだん小ちいさく 渦巻うずまきの中なかへ
狛犬こまいぬの居いるお宮みやの前まえには
いつか見みた華はなの雪模様ゆきもよう
私わたしは風かぜと石蹴いしけりをして
夏なつが来くるのを待まっています
柱はしらに掛かかる寂さびれた大時計おおどけい
囁ささやくけれどもいつも待まちぼうけ
渦巻うずまきといっしょに私わたしも
夏なつへつれてってほしいんです
藁葺屋根warabukiyaneのno青嵐seiran村muraはha
薄usu墨流zuminagaしのshino雲kumoにni埋uまりmari
昨日kinouまでのmadeno淡awaいi春色haruiroはha
だんだんdandan小chiiさくsaku 渦巻uzumakiのno中nakaへhe
狛犬komainuのno居iるおruo宮miyaのno前maeにはniha
いつかitsuka見miたta華hanaのno雪模様yukimoyou
私watashiはha風kazeとto石蹴ishikeりをしてriwoshite
夏natsuがga来kuるのをrunowo待maっていますtteimasu
柱hashiraにni掛kaかるkaru寂sabiれたreta大時計oodokei
囁sasayaくけれどもいつもkukeredomoitsumo待maちぼうけchibouke
渦巻uzumakiといっしょにtoissyoni私watashiもmo
夏natsuへつれてってほしいんですhetsuretettehoshiindesu