無精髭の男 歌詞 村井敏朗 ふりがな付

無精髭ぶしょうひげの男おとこ 色褪いろあせた白しろいシャツ
痩やせた口笛くちぶえ 長ながい影かげと足音あしおと

痛いたむ足あし引ひきずり 黒くろいステッキで
歩あるき疲つかれて 落おちた眠ねむり

この町まちじゃ(ちょいと) 名なの知しれた(男おとこ)

栄光えいこうも赤あかい薔薇ばらも蹴飛けとばし
錆さびついた太陽たいようはいらない

誰だれもが悲かなしみ背負せおって それでも微笑ほほえみ浮うかべて
生いきているんだ それでいいんだ 愚痴ぐちなどこぼすな
愛あいするものを守まもりたい 自分じぶん一人ひとりも守まもれない
涙なみだホロホロ 命いのちぎりぎり 少すこしだけ遠回とおまわりして

無精髭ぶしょうひげの男おとこ 今日きょうもまたすれ違ちがう
何処どこへ行いくんだろう 何処どこから来きたんだろう

この町まちを(ずっと) 愛あいしてる(my hometown)

I remember 凍いてつく夏なつも 震ふるえてた汗あせだくの冬ふゆも

誰だれもが自分じぶんの歩幅ほはばで この一瞬いっしゅんを生いきている
七転八倒しちてんばっとう二転三転にてんさんてん 生いき様ざま刻きざんだ
山やまより大おおきな獅子ししなど出でないと
親父おやじの口癖くちぐせやっと理解わかった
戦たたかって来きたんだ 越こえて来きたんだ
幼おさない手てをグッと握にぎって

誰だれもが悲かなしみ背負せおって それでも微笑ほほえみ浮うかべて
生いきているんだ それでいいんだ 愚痴ぐちなどこぼすな
愛あいするものを守まもりたい 自分じぶん一人ひとりも守まもれない
涙なみだホロホロ 命いのちぎりぎり 少すこしだけ遠回とおまわりして

無精髭ぶしょうひげ また歩あるき出だす