雨あめしのぎに 立たち入いる 廃すたれ朽くちた古城こじょう
語かたり部べは言いう 姫君ひめぎみと兵士へいしの 戦いくさに散ちった恋語こいがたり
愛あいを囁ささやくため 命いのち 懸かけようとも
叶かなわぬ定さだめ
数多あまたの悲かなしみを 飲のみ込こんだ乱世らんせいも
今いまは遥はるか 時ときの河かわに 消きえて
月明つきあかりを 頼たよりに 見みつめ合あったのだろう
幼心おさなごころに 未来みらいを誓ちかった 二人ふたりは契ちぎり 引ひき裂さかれ
髪飾かみかざりと折おれた剣つるぎも 塵ちりと果はて
守まもり通とおせるなら 千せんの矢やを受うけても
抱だきしめただろう
大国たいこくの王者おうじゃへ 娶めとられた彼女かのひと
二度にどと会あえず 幸しあわせだけを 祈いのり
願ねがい 積つもる 赤あかき大地だいちへ 差さす夜明よあけ
自みずからの道みちさえ 選えらぶ自由じゆうもなく
尽つきた命いのちへ
僕ぼくは何なにを想おもい どんな旅たびを行いこう
瓦礫がれきの陰かげ 寄より添そい合あうように
咲さくふたつの 花はなに別わかれ 告つげて
雨ameしのぎにshinogini 立taちchi入iるru 廃sutaれre朽kuちたchita古城kojou
語kataりri部beはha言iうu 姫君himegimiとto兵士heishiのno 戦ikusaにni散chiったtta恋語koigatari
愛aiをwo囁sasayaくためkutame 命inochi 懸kaけようともkeyoutomo
叶kanaわぬwanu定sadaめme
数多amataのno悲kanaしみをshimiwo 飲noみmi込koんだnda乱世ranseiもmo
今imaはha遥haruかka 時tokiのno河kawaにni 消kiえてete
月明tsukiaかりをkariwo 頼tayoりにrini 見miつめtsume合aったのだろうttanodarou
幼心osanagokoroにni 未来miraiをwo誓chikaったtta 二人futariはha契chigiりri 引hiきki裂saかれkare
髪飾kamikazaりとrito折oれたreta剣tsurugiもmo 塵chiriとto果haてte
守mamoりri通tooせるならserunara 千senのno矢yaをwo受uけてもketemo
抱daきしめただろうkishimetadarou
大国taikokuのno王者oujaへhe 娶metoられたrareta彼女kanohito
二度nidoとto会aえずezu 幸shiawaせだけをsedakewo 祈inoりri
願negaいi 積tsuもるmoru 赤akaきki大地daichiへhe 差saすsu夜明yoaけke
自mizukaらのrano道michiさえsae 選eraぶbu自由jiyuuもなくmonaku
尽tsuきたkita命inochiへhe
僕bokuはha何naniをwo想omoいi どんなdonna旅tabiをwo行iこうkou
瓦礫garekiのno陰kage 寄yoりri添soいi合aうようにuyouni
咲saくふたつのkufutatsuno 花hanaにni別wakaれre 告tsuげてgete