無題[No Title] 歌詞 佐々木亮介 ふりがな付

本当ほんとうに言いいたいことは話はなせないこと 言葉ことばはどうにか選えらびに選えらぶもの
誤解ごかいされないようわかりやすく ムカつくとか汚きたない言葉ことばは避よけ 熱あつくならず
そうしてきれいな言葉ことばにだけいくつも引ひっ張ぱったイエローのマーカー
本当ほんとうの気持きもちの上うえに色いろを塗ぬったら また言いいたいこと見失みうしなった なら
正直しょうじきに言いえよ
バカヤロウ あいつを傷きずつけたくないと引ひっ張ぱった優やさしげな線せん でも本当ほんとうは
自分じぶんが傷きずつかない為ための防衛線ぼうえいせんってやつを張はってたんだ
バカヤロウ

よく来きたね 久ひさしぶりじゃん 元気げんきそうだな 今日きょうは心置こころおきなく呑のもうぜ
医者いしゃには止とめられてるけど 良よいんだ俺おれが許ゆるす 今日きょうは呑のもうぜ
生存率せいぞんりつが何分なんふんの一いちだと 占うらないみたいなもんさ
生命線せいめいせんなんか越こえて行いってやるよ あの海辺うみべでやることにしたわ
結婚式けっこんしき だから
祝いわいに来きてくれよ
バカヤロウ 行いくに決きまってるよ 友達ともだちじゃんと出だした大声おおごえ でも本当ほんとうは
あんたが戦たたかってるそのガン細胞さいぼうってやつに怒鳴どなってたんだ
バカヤロウ

それ傑作けっさくやな ほんま はよ笑わらい話ばなしにしたれや
迷まよって揺ゆれる時ときはな 結果けっかを決きめて努力どりょくで帳尻ちょうじり これで決きまりや
頼たよるのは本当ほんとうにどうしようもない時とき
でもいつ頼たよられてもいいようでありたいのに
ああ この国くにを走はしる断層だんそうの線せんに 忘わすれないように 教おしえられた
それがいつかはわからない けどここで生いきてゆきたい
頑張がんばってるやつに頑張がんばれとは言いえない けど他ほかに言葉ことばが出でて来こない
頑張がんばれ 頑張がんばれ 頑張がんばれ 頑張がんばれ 頑張がんばれ 頑張がんばれ
頑張がんばれ しか出でて来こない
バカヤロウ あの国語こくごの授業じゅぎょうってやつは何なんだったんだ でも本当ほんとうに
悲かなしいほど揺ゆれるこの国くにの地面じめんに向むかって怒鳴どなってるんだ
バカヤロウ

あの時ときは怖こわかったわ あの人ひとを見送みおくる時ときね旗はたを振ふりながら
頑張がんばれと言いったけど 思おもってなかった
本当ほんとうは ただ生いきて帰かえってと祈いのってただけ
人ひとを人ひとと思おもわずに許ゆるされる その線せんはどこで引ひくのかしら
人ひとを人ひとと思おもわなくなる その線せんは誰だれが引ひくのかしら
あの子こに伝つたえたい あの子こに伝つたえたい 私わたしの生いきた時代じだいを

本当ほんとうに出だしたい音おとは言葉ことばより音おと だから今日きょうもブルースは生うまれるだろう
多おおくの線せんで囲かこんでなお線せんを増ふやし続つづける その後ごの世界せかいを歩あるいてく
未いまだにたった6つの線せんをかき鳴ならして
目めの前まえのこの線せんを越こえていく 越こえていく 越こえていく
愛あいなんてただの言葉ことばさ いくつかの短みじかい線せんの集あつまり
見みつめ過すぎて意味いみが崩壊ほうかいして 意味いみが分わからなくなるまでもっと見みつめて
それでも健すこやかなる時ときも病やめる時ときも 目めを逸そらさないで
わかろうとすること 見みつめ続つづけること そして
バカヤロウ 正直しょうじきに言いえよ
バカヤロウ 正直しょうじきに言いうよ

君きみを愛あいしてるよ 君きみを愛あいしてるよ 君きみを愛あいしてるよ 君きみを愛あいしてるよ