末期まっきに 堕だつる 闇やみ 深ふかく
欺罔きぼうの 罪つみを 恥ちで 贖あがえ
果はたせば 労ろうに 報むくいると
出任でまかせ 恩おんを 無なみするか
手向たむけは 一筋ひとすじの 泪なみだ
无冠むかんを 弔とぶらう 後悔くやみの 黶あざ
無なかれば 二粒ふたつぶの 舎利しゃりを
襲かさねる 鼠害そがいは
祈念きねんの 限かぎりに 留とまぬ
あれよ 惨みじめな 撥はねた 鼠ねずみ
目障めざわりな 功徳くどく 揉もみ消けそうぞ
否いな 故意こいに 非あらず
如何様いかように 捉とらえるも
御心みこころの 随意まにまに
実げに 惘あきるぞ 豈図あにはからんや
よも 阿闍梨あざりの 差さし金がね 也なりと
好よしに 過すぎた 柄えの 所為しょいか
抑そも 白河しらかわ 延暦えんりゃくの 罠わな
山やまの 寺てらの 囂かしまし 破戒はかいの 極きわみ
好よしに 過すぎた 面つらの 皮かわぞ
褒美ほうびの 反故ほごなど 知しらぬ
憾うらむは 棄うち遣やる 無体むたいと
謀たばかり 欺あざく 様ような
小者こものを 見抜みぬけぬ 己おのれの 愚ぐよ
拭ぬぐい去さるのは 一筋ひとすじの 泪なみだ
成なりせりを 葬はぶりし 報むくいの 黶あざ
無なかれば 二粒ふたつぶの 舎利しゃりを
襲かさねる 鼠害そがいは
傲おごりの 対価たいかに 収おさめよ
末期makkiにni 堕daつるtsuru 闇yami 深fukaくku
欺罔kibouのno 罪tsumiをwo 恥chiでde 贖agaえe
果haたせばtaseba 労rouにni 報mukuいるとiruto
出任demakaせse 恩onをwo 無naみするかmisuruka
手向tamuけはkeha 一筋hitosujiのno 泪namida
无冠mukanをwo 弔toburaうu 後悔kuyamiのno 黶aza
無naかればkareba 二粒futatsubuのno 舎利syariをwo
襲kasaねるneru 鼠害sogaiはha
祈念kinenのno 限kagiりにrini 留toまぬmanu
あれよareyo 惨mijiめなmena 撥haねたneta 鼠nezumi
目障mezawaりなrina 功徳kudoku 揉moみmi消keそうぞsouzo
否ina 故意koiにni 非araずzu
如何様ikayouにni 捉toraえるもerumo
御心mikokoroのno 随意manimaにni
実geにni 惘akiるぞruzo 豈図anihakaらんやranya
よもyomo 阿闍梨azariのno 差saしshi金gane 也nariとto
好yoしにshini 過suぎたgita 柄eのno 所為syoiかka
抑somo 白河shirakawa 延暦enryakuのno 罠wana
山yamaのno 寺teraのno 囂kashimaしshi 破戒hakaiのno 極kiwaみmi
好yoしにshini 過suぎたgita 面tsuraのno 皮kawaぞzo
褒美houbiのno 反故hogoなどnado 知shiらぬranu
憾uraむはmuha 棄uちchi遣yaるru 無体mutaiとto
謀tabakaりri 欺azaくku 様youなna
小者komonoをwo 見抜minuけぬkenu 己onoreのno 愚guよyo
拭nuguいi去saるのはrunoha 一筋hitosujiのno 泪namida
成nariせりをseriwo 葬habuりしrishi 報mukuいのino 黶aza
無naかればkareba 二粒futatsubuのno 舎利syariをwo
襲kasaねるneru 鼠害sogaiはha
傲ogoりのrino 対価taikaにni 収osaめよmeyo