姫鏡台 歌詞 ガロ ふりがな付

僕ぼくらのすべては真似まねごとだったのさ
秋あきはゆき冬ふゆも過すぎ
二ふたつの季節きせつを渡わたったけれど
僕ぼくらに春はるは来こなかった
あなたが残のこした姫鏡台ひめきょうだいひとつ
使つかい手てのないままに
花冷はなびえ空ぞらを映うつしてる
真似まねごとみたいな生活せいかつだったが
今いまおとずれたこの悲かなしみはなぜかほんもの

僕ぼくらは演えんじた真似まねごとだけを
お互たがいにさびしくて
小ちいさなドラマを始はじめたけれど
芝居しばいの幕まくはもう下おりた
あなたが忘わすれた姫鏡台ひめきょうだいひとつ
泣なきながら髪かみとかし
あなたは何なにを願ねがっていた
真似まねごとみたいな生活せいかつだったが
今いまおとずれたこの悲かなしみはなぜかほんもの