潮うしおが吠ほえれば 舳先へさきもきしむ
凍いてつく空そらには 雪ゆきが飛とぶ
親父おやじゆずりの 大事だいじな船せんで
ごめが群むれ飛とぶ 潮路しおじの果はてを
うなる波風なみかぜ 怒涛どとうを越こえる
腕うでは筋金すじがね いのちの漁場ぎょじょう
一いちに潮見しおみで 仕掛しかけが二番にばん
三四さんしは無なくても 五ごに度胸どきょう
海うみで稼かせいだ でっかい土産みやげ
陸おかで手てを振ふる 女房あいつの顔かおが
俺おれの宝たからさ 生いきがいなのさ
今日きょうも大漁たいりょうの いのちの漁場ぎょじょう
骨ほねのずいまで しみじみ沁しみた
俺おいらの根性こんじょう 見みせてやる
寒さむさしのぎに 冷酒ひやざけ飲のんで
荒あれてみやがれ 北海ほっかい嵐あらし
離はなすものかよ 命いのちの舵かじは
海うみが呼よんでる いのちの漁場ぎょじょう
潮ushioがga吠hoえればereba 舳先hesakiもきしむmokishimu
凍iてつくtetsuku空soraにはniha 雪yukiがga飛toぶbu
親父oyajiゆずりのyuzurino 大事daijiなna船senでde
ごめがgomega群muれre飛toぶbu 潮路shiojiのno果haてをtewo
うなるunaru波風namikaze 怒涛dotouをwo越koえるeru
腕udeはha筋金sujigane いのちのinochino漁場gyojou
一ichiにni潮見shiomiでde 仕掛shikaけがkega二番niban
三四sanshiはha無naくてもkutemo 五goにni度胸dokyou
海umiでde稼kaseいだida でっかいdekkai土産miyage
陸okaでde手teをwo振fuるru 女房aitsuのno顔kaoがga
俺oreのno宝takaraさsa 生iきがいなのさkigainanosa
今日kyouもmo大漁tairyouのno いのちのinochino漁場gyojou
骨honeのずいまでnozuimade しみじみshimijimi沁shiみたmita
俺oiらのrano根性konjou 見miせてやるseteyaru
寒samuさしのぎにsashinogini 冷酒hiyazake飲noんでnde
荒aれてみやがれretemiyagare 北海hokkai嵐arashi
離hanaすものかよsumonokayo 命inochiのno舵kajiはha
海umiがga呼yoんでるnderu いのちのinochino漁場gyojou