雨の木 歌詞 河合その子 ふりがな付

溜息ためいきをついたみたいに
霧雨きりさめが白しろく煙けむった
夜明よあけの森もりのコテージ
こごえそうな指先ゆびさき
暖炉だんろの火ひに翳かざしても
配達はいたつされない伝言でんごん

レイニーツリー
ガラス窓まどの向むこう
ポツンとひとり
佇たたずんでる

愛あいはあの日ひ
忘わすれられたように
悲かなしい雨あめに打うたれたままで
今いまはただ 目めを閉とじて

ひと夏なつの淡あわい緑みどりが
すれ違ちがう二人ふたりのように
時ときのインクに 消けされて
郵便受ゆうびんうけ震ふるわす
つめた過すぎる風かぜの音おと
心こころのすき間まのざわめき

レイニーツリー
誰だれもいない パティオ
空そらの涙なみだに
濡ぬれたままで
愛あいはいつも
通とおり過すぎる季節きせつ
一瞬いっしゅんだけの
I can't say
good-bye to you

レイニーツリー
沈しずんだ雨音あまおとは
今いまの私わたしに
似にているみたい
ここにいて眠ねむりたい