上野の恋の物語 歌詞 菊池正美,折笠愛,高田由美 ふりがな付

町まちの寂さびしい 露地ろじ裏うらに
情なさけ無用むようの 通とおり雨あめ

似にた物ものどうしの ふたりだから
ついてない日ひもおんなじね

あなたは競馬けいば キミはパチンコ

ふたり揃そろって 負まけたのね
ガード下したで 雨宿あまやどりしましょ

山やまの手て線せんが 通とおるたび
あなたの声こえが 聞きこえない

せめて一杯いっぱい カップ酒ざけ
最後さいごのコインで 買かいましょう

わたしが10円えん 僕ぼくが50円えん
ふたりあわせて 60円えん
電車賃でんしゃちんさえ 残のこってないのね

ジャマイカあたりの おじさんが
貸かしてくれた 紙かみぶくろ

人ひとの情なさけが 身みに染しみる
まだまだ捨すてたもんじゃない

あなたは新聞しんぶん 君きみはダンボール
ふたり一緒いっしょに 眠ねむりましょ

雨あめが上あがれば 星空ほしぞらの屋根やねさ