火の鳥のうた 歌詞 七尾旅人 ふりがな付

いま流ながれ落おちた ひとつぶ涙なみだ
永ながすぎる夜よる 見逃みのがされた声こえ
いま舞まい落おちた 金色きんいろの羽はね
耳みみを澄すませて 静寂せいじゃくのひらめき

誰だれかを 誰だれかを 誰だれかを 探さがして
野山のやまを 水面すいめんを とこしえの果はてへ
あなたを あなたを あなたを 探さがして
銀河ぎんがの彼方かなたへ とこしえの果はてへ

「どこで みつけたの きんいろのはね
わたしにもみせて ぴかぴかのはね
もしも鳥とりなら それはまるで火ひの鳥とりね」

いま流ながれ落おちた ひとつぶ涙なみだ
遠とおすぎる空そら 言いいそこねた夢ゆめ
いま舞まい降ふりた 金色きんいろの羽はね
抱だきとめられた 生うまれたての花はな

誰だれかを 誰だれかを 誰だれかを 探さがして
荒あれ野のを 嵐あらしを とこしえの果はてへ
あなたを あなたを あなたを 探さがして
戦火せんかの彼方かなたへ とこしえの果はてへ

「どこで みつけたの きんいろのはね
わたしにもみせて ぴかぴかのはね」