はぐれ鴎かもめが おまえの声こえで
啼ないてこの俺おれ 呼よんでいる
肩かたを濡ぬらした 雨あめよりも
冷つめたく沁しみたか 別わかれの言葉ことば
うらんでいるかい…
霧笛むてき 潮風しおかぜ 流ながれ旅たび
沖おきの漁いさり火び 消きえてくように
なんで未練みれんの 火ひが消けせぬ
胸むねの隙間すきまに 吹ふく風かぜが
おまえの面影おもかげ 哀かなしく揺ゆらす
忘わすれてくれたか…
霧笛むてき 裏町うらまち 影法師かげぼうし
酔よえば酔ようほど おまえが浮うかぶ
惚ほれていりゃこそ 捨すてた恋こい
今いまの幸しあわせ 失なくすなと
背中せなかで帰かえした 男おとこのつらさ
知しらずにいるだろ…
霧笛むてき 恋唄こいうた 流ながれ旅たび
はぐれhagure鴎kamomeがga おまえのomaeno声koeでde
啼naいてこのitekono俺ore 呼yoんでいるndeiru
肩kataをwo濡nuらしたrashita 雨ameよりもyorimo
冷tsumeたくtaku沁shiみたかmitaka 別wakaれのreno言葉kotoba
うらんでいるかいurandeirukai…
霧笛muteki 潮風shiokaze 流nagaれre旅tabi
沖okiのno漁isaりri火bi 消kiえてくようにetekuyouni
なんでnande未練mirenのno 火hiがga消keせぬsenu
胸muneのno隙間sukimaにni 吹fuくku風kazeがga
おまえのomaeno面影omokage 哀kanaしくshiku揺yuらすrasu
忘wasuれてくれたかretekuretaka…
霧笛muteki 裏町uramachi 影法師kageboushi
酔yoえばeba酔yoうほどuhodo おまえがomaega浮uかぶkabu
惚hoれていりゃこそreteiryakoso 捨suてたteta恋koi
今imaのno幸shiawaせse 失naくすなとkusunato
背中senakaでde帰kaeしたshita 男otokoのつらさnotsurasa
知shiらずにいるだろrazuniirudaro…
霧笛muteki 恋唄koiuta 流nagaれre旅tabi