はじめての憂鬱 歌詞 杏子 ふりがな付

まどろみが身体からだを離はなさない
昼寝ひるねから立たち直なおれない夏なつ
かすかな耳鳴みみなりがあの頃ころの
童謡どうよう(動揺どうよう)の響ひびきに重かさなった

買かい物ものに出でかけた母はははいない
恥はじしい予感よかん 誰だれにも言いえず

西にしの低気圧ていきあつは重おもく
天気てんき予報よほうは 今日きょうもはずれた
落おちつかない 空そらと私わたし
宿題しゅくだいさえも 手てにつかず

プロペラの壊こわれた扇風機せんぷうき
虫籠むしかごのキリギリス死しんだ夏なつ
夕立ゆうだち 来こないうちに窓まどを閉しめよう
洗せんタク物もの とりこむのさえだるい

その日ひ 私わたし 朝あさからずっと変へんで
憂鬱ゆううつな気持きもちで 下着したぎを替かえた

気きがかりな登校日とうこうびには
制服せいふくもキツクなるだろう
湧わきおこる あの雨雲あまぐも
きざしを降ふらせる 生なまぬるい

西にしの低気圧ていきあつは重おもく
天気てんき予報よほうは 今日きょうもはずれた
落おちつかない 空そらと私わたし
存在そんざいさえ 危あやうい

気きがかりな登校日とうこうびには
制服せいふくもキツクなるだろう
湧わきおこる あの雨雲あまぐも
きざしを降ふらせる