よみ:つちぐもきものがたり
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其その身みを光ひかり刺ささぬ闇やみに葬ほうむり 只ただ静しずかに刻ときを待まつ
爛ただれた 其その面つらの皮かわの奥おくでは 深ふかい劣情れつじょうが燃もえる
寒さむし熱ねっし 痛いたし痒かゆし 声こえも出だせぬ
孤独こどくな土つちの中なかは 臍へそ噬かむ努つとめの欠片かけら
冷つめたい土つちを食はみて 繋つないだ明日あすの戸と片ひら
仄見ほのみゆ公方くぼうに順じゅんう安寧あんねい 振ふり払はらいて徳とくと為なす
縮ちぢれた見みるに耐たえぬ 下卑げびた躰からだ 忌いむべき心こころを映うつす
饑ひだるいだけ ひもじいだけ 吐息といき青あおく
孤独こどくな土つちの中なかにゃ 届とどかぬ夢ゆめの欠片かけら
冷つめたい土つちを食はみて 繋つないだ明日あすの戸と片ひら
朽くちてゆく誇ほこりさえ 滔滔とうとうと時間じかんは流ながれて
沸わき上あがる其その焦燥しょうそうから 己おのれが住処すみかを求もとめ惑まどう
毛けむくじゃらの脚あしが 醜みにくい脚あしが
しなしなと震ふるえて 躙にじり寄よって来くる
丸々まるまると膨ふくれた ぶよぶよの腹はら
孕はらみ子ごが餓うえて 人ひとを喰くいろうたか
土つち (地蜘蛛じぐも 穴あな蜘蛛ぐも) 蜘蛛くも (袋ふくろ 腹切はらきり)
忌いむ (侍さむらい ねぬけ) 唄うた (ずぼずぼ 勘平かんぺい 嫌いやだ 厭いやじゃ)
哀かなし虚むなし 憎にくし悔くやし 何なにも見みえぬ
孤独こどくな土つちの中なかは 臍へそ噬かむ努つとめの欠片かけら
冷つめたい土つちを食はみて 繋つないだ明日あすの戸と片ひら
爛ただれた 其その面つらの皮かわの奥おくでは 深ふかい劣情れつじょうが燃もえる
寒さむし熱ねっし 痛いたし痒かゆし 声こえも出だせぬ
孤独こどくな土つちの中なかは 臍へそ噬かむ努つとめの欠片かけら
冷つめたい土つちを食はみて 繋つないだ明日あすの戸と片ひら
仄見ほのみゆ公方くぼうに順じゅんう安寧あんねい 振ふり払はらいて徳とくと為なす
縮ちぢれた見みるに耐たえぬ 下卑げびた躰からだ 忌いむべき心こころを映うつす
饑ひだるいだけ ひもじいだけ 吐息といき青あおく
孤独こどくな土つちの中なかにゃ 届とどかぬ夢ゆめの欠片かけら
冷つめたい土つちを食はみて 繋つないだ明日あすの戸と片ひら
朽くちてゆく誇ほこりさえ 滔滔とうとうと時間じかんは流ながれて
沸わき上あがる其その焦燥しょうそうから 己おのれが住処すみかを求もとめ惑まどう
毛けむくじゃらの脚あしが 醜みにくい脚あしが
しなしなと震ふるえて 躙にじり寄よって来くる
丸々まるまると膨ふくれた ぶよぶよの腹はら
孕はらみ子ごが餓うえて 人ひとを喰くいろうたか
土つち (地蜘蛛じぐも 穴あな蜘蛛ぐも) 蜘蛛くも (袋ふくろ 腹切はらきり)
忌いむ (侍さむらい ねぬけ) 唄うた (ずぼずぼ 勘平かんぺい 嫌いやだ 厭いやじゃ)
哀かなし虚むなし 憎にくし悔くやし 何なにも見みえぬ
孤独こどくな土つちの中なかは 臍へそ噬かむ努つとめの欠片かけら
冷つめたい土つちを食はみて 繋つないだ明日あすの戸と片ひら