旅路たびじを行いくは一方ひとかたの
畏おそれを知しらぬ剛ごうの者もの
七分しちぶ過すぎたるその刹那せつな
見みる目め適かなわぬ 巨大きょだいな壁かべが
上うえを下したへと取とり乱みだし
途方とほうに暮くれて立たち尽つくす
明日あすの宵よいには山越やまごえて
邑むら君きみの許もと着つかねばならぬ
嗚呼ああ 繋つなぎ止とめた明日あすが
音おともなく遠とおざかり
繰くり返かえす遺い響きょうの囁ささやき
想おもいは潰ついえたと泣なくより
この身みが朽くちる際きわまで 弛たゆみなかれ
忌いまいましくもとぼとぼと
兵つわものどもが夢ゆめの跡あと
諦あきらむことも口くち惜くちおしく
持もちたる杖つえで裾野すそのを掃はらう
信しんじ難がたきやおとろしや
何時いつしか壁かべは消きえ入いれらむ
八方はっぽうの手てを尽つくさねば
答こたえは出だせぬ此この世よはをかし
嗚呼ああ 咎とが認みとめたはずが
声こえもなく立たち竦すくみ
蒸むし返かえす回向えこうの呟つぶやき
想おもいは潰ついえたと泣なくより
この身みが朽くちる際きわまで 弛たゆみなく
想おもいは潰ついえたと泣なくより
この身みが朽くちる際きわまで 弛たゆみなかれ
旅路tabijiをwo行iくはkuha一方hitokataのno
畏osoれをrewo知shiらぬranu剛gouのno者mono
七分shichibu過suぎたるそのgitarusono刹那setsuna
見miるru目me適kanaわぬwanu 巨大kyodaiなna壁kabeがga
上ueをwo下shitaへとheto取toりri乱midaしshi
途方tohouにni暮kuれてrete立taちchi尽tsuくすkusu
明日asuのno宵yoiにはniha山越yamagoえてete
邑mura君kimiのno許moto着tsuかねばならぬkanebanaranu
嗚呼aa 繋tsunaぎgi止toめたmeta明日asuがga
音otoもなくmonaku遠tooざかりzakari
繰kuりri返kaeすsu遺i響kyouのno囁sasayaきki
想omoいはiha潰tsuiえたとetato泣naくよりkuyori
このkono身miがga朽kuちるchiru際kiwaまでmade 弛tayuみなかれminakare
忌imaimaしくもとぼとぼとshikumotobotoboto
兵tsuwamonoどもがdomoga夢yumeのno跡ato
諦akiraむこともmukotomo口kuchi惜kuchioしくshiku
持moちたるchitaru杖tsueでde裾野susonoをwo掃haraうu
信shinじji難gataきやおとろしやkiyaotoroshiya
何時itsuしかshika壁kabeはha消kiえe入ireらむramu
八方happouのno手teをwo尽tsuくさねばkusaneba
答kotaえはeha出daせぬsenu此koのno世yoはをかしhawokashi
嗚呼aa 咎toga認mitoめたはずがmetahazuga
声koeもなくmonaku立taちchi竦sukuみmi
蒸muしshi返kaeすsu回向ekouのno呟tsubuyaきki
想omoいはiha潰tsuiえたとetato泣naくよりkuyori
このkono身miがga朽kuちるchiru際kiwaまでmade 弛tayuみなくminaku
想omoいはiha潰tsuiえたとetato泣naくよりkuyori
このkono身miがga朽kuちるchiru際kiwaまでmade 弛tayuみなかれminakare