風と花 歌詞 永塚拓馬 ふりがな付

手てを伸のばす窓まどの淵ふち
切きり取とった空そらが白しろんで
口くちを噛かんだ

冷つめたく滲にじんだ指ゆび
温あたためる紅茶こうちゃの湯気ゆげが
ただ淡あわく立たち昇のぼる

ぼんやり聴きこえる絆きずなと愛あいの唄うた
今朝けさ見みた夢ゆめはきっといつも独ひとり善よがり

風かぜに揺ゆらぐ花弁はなびら
きらきら光ひかって
ざわつく胸むねをなでる
沈しずんだ秋あきの名残なごりを
求もとめて彷徨さまようけど
風かぜに揺ゆれて朝日あさひに消きえる

交差点こうさてん立たち竦すくむ
光ひかりの螺旋らせんに溺おぼれてる午前ごぜん六ろく時じ

色いろんな言ことの葉はが渦巻うずまいて耳みみを塞ふさいだ
「ねぇ、今いまも変かわらない?」

瞬またたきの間あいだに一いち日にちが腐くさって
踏ふみ鳴ならす音おとはきっと誰だれも聴きこえてない

風かぜに踊おどる花弁はなびら
ゆらゆら光ひかって
ざらつく肌はだを撫なでる
沈しずんだ街まちの水底すいてい
冷つめたい朝あさの匂におい
白しろく溶とけて消きえてく吐息といき

エピローグで書かきあぐねてる小説しょうせつを綴つづるように
僕ぼくらの日々ひびは変かわること恐おそれ
ただゆっくりとやすらぎを目指めざして捲まくる

風かぜに揺ゆらぐ花弁はなびら
きらきら光ひかって
ざわつく胸むねをなでる
沈しずんだ秋あきの名残なごりを
求もとめて彷徨さまようけど
忘わすれることも出来できないままで

夢ゆめの中なかでゆらゆら揺ゆらぐ
風かぜと花はなきらきら踊おどる
夢ゆめの中なかゆらゆら泳およぐ
風かぜと花はなきらきら光ひかる