戒律の奴隷 歌詞 ウィリアム・T・スピアーズ(杉山紀彰) ふりがな付

光ひかり 失うしなう 死しの 灯火ともしび
記憶きおくが 終おわる その 理り
舞まった 黒風こくふう 血ちを 斬きり摘つむ
その 瞳ひとみの 緋ひを 堕おとす
死神しにがみの 刃は

鋼鉄こうてつの 規則きそく
完全かんぜんな 記録きろく
揺ゆらがない 運命うんめい
許ゆるされぬ 非ひ調和ちょうわ

悪魔あくま共ども 害獣がいじゅう
不愉快ふゆかいな 干渉かんしょう
その汚物おぶつ 潰つぶし
闇やみに 屠ほふる

己おのれを 殺ころして
全すべて が 凍いて付つく
それは 死しの 希望きぼう

格かくの 違ちがいを 今いま 見みせつけ
今日きょう 魔まの品性ひんせい 地ちに 這はわせて
狂気きょうき 死神しにがみ 今いま 舞まい降おり
その 塵ちり屑くず 斬きり刻きざむ
完璧かんぺきな 仕事しごと

巫山戯ふざけ 過すぎた 声こえ
規則きそく 無視むしの 歌うた
厳格げんかくの 鎌かまで
処分しょぶん 回収かいしゅう

目障めざわりな 悪魔あくまの
翼つばさ を 斬きり捨すて
全すべて 滅ほろぼして

漆黒しっこく 図書館としょかん 死しの 記録きろくが
傲岸ごうがん不遜ふそん 死しの 力ちからで
レクイエムの 血ちで 編あまれる
そう それらが 死神しにがみの
矜持きょうじなの だから

嗚呼ああ 月つきと 星ほしの 秩序ちつじょ奪うばえるなら

「どんな複雑ふくざつな掟おきてでも」
「どんな不快ふかいな強敵きょうてきでも」
「どんな苦痛くつうな快楽かいらくでも」

嗚呼ああ どうか この戒律かいりつ故ゆえ の 音おとが 鳴なり響ひびく

「怜悧れいり冷徹れいてつ 意志いしは透徹とうてつ」
「慇懃無礼いんぎんぶれい 影かげの儀礼ぎれい」
「尊大そんだい不遜ふそん 肉にくの欠損けっそん」
「無礼ぶれい傲慢ごうまん 知性ちせいの欺瞞ぎまん」
「傲岸ごうがん不屈ふくつ 記憶きおくの魔窟まくつ」
「哀あわれみ矜きょう懲ちょう創そう 規律きりつの幻想げんそう」
「形かたち単たん影かげ隻せき 闇やみの軌跡きせき」
「高慢こうまん無礼ぶれい 死しの刃ば」

罪つみを 誘さそい 統制とうせいが 崩くずれゆき 倒たおれて尚なお
孤独こどくを 傍そばに抱だき

その 秩序ちつじょの 鎌かま 振ふり上あげ
最後さいごの一歩いっぽで 影かげ ひきずる
嗚呼ああ 呼吸こきゅうさえ する 間まも無なく
ただ 戒いましめ だけ 護まもる
死神しにがみの 規律きりつ