月のない夜 歌詞 佐藤朱美 ふりがな付

その昔むかし 信しんじられていた
美貌びぼうに宿やどる 邪悪じゃあくな魂こころ
秘ひめやかに そして冷ひややかに
夜よごとに起おこる惨劇さんげき

若わかく汚よごれのない血ちの香かを求もとめさまよう魔まの手て

残酷ざんこくな快楽かいらくの中なかで
生いけ賛にえの血ちに酔よいしれてゆく
永遠えいえんの美びを保たもつために
夜よごとに起おこる惨劇さんげき

気きをつけなさい
月つきのない夜よるは

どこまでも遠とおくどこまでも
不毛ふもうの荒野こうや 吹ふき渡わたる風かぜ
人々ひとびとの口くちの端はしにのぼる
丘おかにそびえる古城こじょうよ

決けっして近ちかづいてはいけない 二度にどと戻もどれはしない

秘ひめやかに そして冷ひややかに
幕まくを降おろした惨劇さんげき
震ふるえて…
眠ねむれよ…