犬王 壱 歌詞 友一・友有(森山未來) ふりがな付

絶望ぜつぼう悲嘆ひたんの呪のろいを纏まとい 産うみ落おとされた赤子あかごがいた
這はいつくばって犬いぬとメシ 食くらうそのツラはクソのよう

諸行しょぎょう無常むじょうの恨うらみを纏まとい 童わらべにたかるは平家へいけの亡霊ぼうれい
話ばなし拾ひろえば一ひとつずつ 呪のろい解とけて人ひとになる 奇妙きみょうな宿命しゅくめい

近江おうみ比叡ひえ座ざの呪のろわれた童わらべ まさにこの刻とき舞台ぶたいに立たち
六ろく条じょう河原がわらの橋はしの下した 語かたり始はじめる物語ものがたり 見届みとどけようぜ
見届みとどけようぜ 見届みとどけようぜ 見届みとどけようぜ

成仏じょうぶつ供養くようを求もとめ彷徨さまよい 我われも我われもと群むらがってくる
這はい寄よる亡霊ぼうれいの物語ものがたり 歌うたい拾ひろってやるらしい

絶望ぜつぼう悲観ひかんの声こえの最中さいちゅう 産声うぶごえ叫さけんだ名なも無なき命いのち
斯かくも自由じゆうに舞まい踊おどり 自みずから舞台ぶたいの上うえに立たつ ただおおらかに

どこか似にてるんだ、そう俺おれらに 暗くらい暗くらい闇やみから抜ぬけ出だしてく
這はい上あがるんだ天てんまでも 己おのれが刻きざむ物語ものがたり 今いまこそ名告なのれ
さぁ一緒いっしょに 見届みとどけようぜ 俺おれらもともに 見届みとどけようぜ
今いまこそ名告なのれ