水面のフォーレスト 歌詞 渡辺満里奈 ふりがな付

冬ふゆ 森もりの奥おく 小ちいさな湖みずうみ
朝陽あさひ 枝えだの上うえで見み覚さめる生いきものは
はっと凍こおりついた水面すいめんに気きづく

あわてないで 空そらも雲くもも
秘密ひみつの場所ばしょしゃべらないよ
赤あかく揺ゆれるひいらぎの実み
笑わらいかけておじぎをする

今日きょう 特別とくべつに誰だれもが集あつまる
ずっと土つちの中なかに隠かくした食たべものを
そっと毛皮けがわの中なか ポケットにいれて

遠とおい街まちの 鐘かねの音ねが
風かぜにのって時刻ときをつげる
眠ねむりこけたふくろうさえ
大おおさわぎに目めを動うごかす

さあ夕暮ゆうぐれまで
手てを休やすめないで
もう家いえの窓まどに
灯ひがともる頃ころ

今夜こんや 森もりの奥おくの小ちいさな生いきものは
ツンと凍こおりついた水面すいめんにつどう

めかしこんだ白しろい羽根はねを
ふくらませて鳥とりが鳴なくよ
赤あかく揺ゆれるひいらぎの実み
笑わらいかけておじぎをする

遠とおい街まちの 鐘かねの音ねが
風かぜにのってイブをつげる
いつのまにか舞まい散ちる雪ゆき
誰だれともなく 指ゆびさす……