KANON 歌詞 宮村優子 ふりがな付

とろけた鞄かばんに日差ひざしを詰つめこむあなた
素直すなおになれない私わたしをさらっていくんだね
もう風かぜは夏なつの匂においを連つれて来くる
ちぎれたりボンが囁ささやく 夢ゆめのように

腕うでの中なかをすり抜ぬけた愛あいの仕草しぐさは ひんやりしてた
迷まよいながら差さしのべる ちいさな指ゆびに
光ひかりの歌うたが
降ふりつもるよ 降ふりつもるよ

軋きしむオルゴール
壁かべに寄よりそうレコード
ひとりごと真夜中まよなかにそっとつぶやいた
目覚めざまし時計どけいや電話でんわたち

悲かなしくさせても最後さいごは迎むかえに来きたね
おなじ罪つみおなじ嘘うそ
泣なき顔がおになる優やさしくほどけた蕾つぼみたち

もっともっと好すきになるよ
あなたのこと
こんなこんな風かぜの吹ふく朝あさに抱だかれ
ずっとずっと好すきでいるよ
約束やくそくだよ
嫌きらいになんかなれないよ

少すこしづつ透すきとおってゆく
言葉ことばをかわし
ぬくもりも流ながす涙なみだも
何なにもない
ただここにいる

ちぎれたりボンが囁ささやく
風かぜはいつまでも二人ふたりを見みてた