憧れのドーヴィル 歌詞 西村知美 ふりがな付

あのカーヴを曲まがると
海辺うみべの町まちがある
暮くれなずむ潮風しおかぜ
消きえかかった絵葉書えはがきの消印けしいん
ひとみこらして読よむ
一人旅ひとりたびあなたを探さがしに来きた

トラックから今いま飛とび降おりれば
ほらコートが風かぜに吹ふかれる
茶色ちゃいろの鞄かばんに
座すわって途方とほうにくれた

今いまグレイに沈しずんだ北きたフランスの海うみ
憧あこがれのドーヴィル
家いえの灯あかりどこかにあなたの
住すむ部屋へやがあるのね
矢やのようにあなたを探さがしに来きた

子供こどもの頃ころ見みた絵本えほんのよう
でも訪たずねる勇気ゆうきがないの
茶色ちゃいろの鞄かばんを
ぶらさげ遊歩道ゆうほどうまで

もし突然とつぜん訪たずねて叱しかられたらきっと
泣なきだしてしまうわ
ひと目め見みれば幸福こうふくになれる
それで気きがすむかも
一人旅ひとりたびあなたを探さがしに来きた

突然とつぜん訪たずねて叱しかられたらきっと
泣なきだしてしまうわ
ドアの前まえで真まっ白しろな服ふくが
旅たびで汚よごれたのに
気きがついてノックが出来できないのよ