虚からの頭あたまに 生ありて 湧わく
孤こ陋ろう寡聞かぶんの 繰くり言ごと
化ばけ人にん気取きどりの 蝸牛まいまい
此処ここに ずっと 在あって 未まだ 是これなる
(ぴゅう) 素すっ飛とんだら 負まけ 打ぶっ飛とんだら 勝かつ
飛とびもしなけりゃ 居おらぬもの
突つっ込こんだら 外そと 引ひっ込こんだら 中なか
ちょびっとの 狂くるいで 己おのれを 見失みうしなう
(風ふう) 風かぜを喰くらわば 穏おだやかに 過すぎる
然そう 吹ふけば飛とぶ故ゆえ 風凪かざなぎに 宿やどる
新さらの懐紙かいしに 書かいて 詠よむ
束そく馬ば懸けん車しゃの 痴言たわごと
訴人そにんごかしは 靄もや靄あいあい
其処そこに 何処どこに 彼あれに しれっと往いく
(ぴゅう) 素すっ飛とんだら 負まけ 打ぶっ飛とんだら 勝かつ
鳴なかず飛とばずは 要いらぬもの
突つっ込こんだら 外そと 引ひっ込こんだら 中なか
願ねがっても無ない 其そら 無風むふうぞ 善よかれける
(風ふう) 風かぜを喰くらわば 穏おだやかに 過すぎる
然そう 吹ふけば飛とぶ故から 風凪かざなぎに 宿やどる
吽うん 風かぜを喰くらわば 穏おだやかに 過すぎる
然そう 吹ふけば飛とぶ故から
風凪かざなぎに 宿やどる 只ただ 前まえを向むき
風かぜは吹ふけども 動うごかざる 信念しんねん
然そう 何なにも雑まざらぬ 生いきやかな 此この 風向かざむき
虚karaのno頭atamaにni 生aりてrite 湧waくku
孤ko陋rou寡聞kabunのno 繰kuりri言goto
化bake人nin気取kidoりのrino 蝸牛maimai
此処kokoにni ずっとzutto 在aってtte 未maだda 是koreなるnaru
(ぴゅうpyuu) 素suっxtu飛toんだらndara 負maけke 打buっxtu飛toんだらndara 勝kaつtsu
飛toびもしなけりゃbimoshinakerya 居oらぬものranumono
突tsuっxtu込koんだらndara 外soto 引hiっxtu込koんだらndara 中naka
ちょびっとのchobittono 狂kuruいでide 己onoreをwo 見失miushinaうu
(風fuu) 風kazeをwo喰kuらわばrawaba 穏odaやかにyakani 過suぎるgiru
然soうu 吹fuけばkeba飛toぶbu故yue 風凪kazanaぎにgini 宿yadoるru
新saraのno懐紙kaishiにni 書kaいてite 詠yoむmu
束soku馬ba懸ken車syaのno 痴言tawagoto
訴人soninごかしはgokashiha 靄moya靄aiai
其処sokoにni 何処dokoにni 彼areにni しれっとshiretto往iくku
(ぴゅうpyuu) 素suっxtu飛toんだらndara 負maけke 打buっxtu飛toんだらndara 勝kaつtsu
鳴naかずkazu飛toばずはbazuha 要iらぬものranumono
突tsuっxtu込koんだらndara 外soto 引hiっxtu込koんだらndara 中naka
願negaってもttemo無naいi 其sora 無風mufuuぞzo 善yoかれけるkarekeru
(風fuu) 風kazeをwo喰kuらわばrawaba 穏odaやかにyakani 過suぎるgiru
然soうu 吹fuけばkeba飛toぶbu故kara 風凪kazanaぎにgini 宿yadoるru
吽un 風kazeをwo喰kuらわばrawaba 穏odaやかにyakani 過suぎるgiru
然soうu 吹fuけばkeba飛toぶbu故kara
風凪kazanaぎにgini 宿yadoるru 只tada 前maeをwo向muきki
風kazeはha吹fuけどもkedomo 動ugoかざるkazaru 信念shinnen
然soうu 何naniもmo雑maざらぬzaranu 生iきやかなkiyakana 此koのno 風向kazamuきki