蝶ちょうと生うまれど 蛾ひむしよと 囃はやす調子ちょうしの 悔くやしさよ
肉叢にくという名なの 容いれ物ものの 良よしや悪わるしを 誰だれが定さだめむ
急いそいて逝いき 骨ほねとなり 其その貌かたち 見違みちがえる
盂蘭盆うらぼんの 花はなは 夜よるに舞まう
月つきに 相照あいてらす 骨ほねの 白しろさに 溺おぼれて
辻つじを 徘徊たもとおる 艶つやの 空売からうりは せざる
花はなと生うまれど 徒花あだばなと 独ひとり言ごちすら 懐ふところかしび
皮かわという名なの 裹つつみ紙がみ
剥はいで 千切ちぎって じっくり 鞣なめせば
他人ほかと混まじって 見分みわけも付つかぬ
芍薬しゃくやくは すっと立たち 黒牡丹くろぼたん 馨かぐわしく
百合ゆりに似にた 花はなは 夜よるぞ召めす
月つきに 相照あいてらす 骨ほねの 白しろさに 溺おぼれて
辻つじを 徘徊たもとおる 艶あでな 押おし売うりは 如何いかに
急いそいて逝いき 骨ほねとなり 其その貌かたち 見違みちがえる
盂蘭盆うらぼんの 花はなは 夜よるに舞まう
月つきに 相照あいてらす 骨ほねの 白しろさに 溺おぼれて
辻つじを 徘徊たもとおる 艶つやの 空売からうりは せざる
見惚みほれて 骨かわらに
蝶chouとto生uまれどmaredo 蛾himushiよとyoto 囃hayaすsu調子choushiのno 悔kuyaしさよshisayo
肉叢nikuというtoiu名naのno 容iれre物monoのno 良yoしやshiya悪waruしをshiwo 誰dareがga定sadameむmu
急isoいてite逝iきki 骨honeとなりtonari 其soのno貌katachi 見違michigaえるeru
盂蘭盆urabonのno 花hanaはha 夜yoruにni舞maうu
月tsukiにni 相照aiteらすrasu 骨honeのno 白shiroさにsani 溺oboれてrete
辻tsujiをwo 徘徊tamotooるru 艶tsuyaのno 空売karauりはriha せざるsezaru
花hanaとto生uまれどmaredo 徒花adabanaとto 独hitoりri言goちすらchisura 懐futokoroかしびkashibi
皮kawaというtoiu名naのno 裹tsutsuみmi紙gami
剥haいでide 千切chigiってtte じっくりjikkuri 鞣nameせばseba
他人hokaとto混maじってjitte 見分miwaけもkemo付tsuかぬkanu
芍薬syakuyakuはha すっとsutto立taちchi 黒牡丹kurobotan 馨kaguwaしくshiku
百合yuriにni似niたta 花hanaはha 夜yoruぞzo召meすsu
月tsukiにni 相照aiteらすrasu 骨honeのno 白shiroさにsani 溺oboれてrete
辻tsujiをwo 徘徊tamotooるru 艶adeなna 押oしshi売uりはriha 如何ikaにni
急isoいてite逝iきki 骨honeとなりtonari 其soのno貌katachi 見違michigaえるeru
盂蘭盆urabonのno 花hanaはha 夜yoruにni舞maうu
月tsukiにni 相照aiteらすrasu 骨honeのno 白shiroさにsani 溺oboれてrete
辻tsujiをwo 徘徊tamotooるru 艶tsuyaのno 空売karauりはriha せざるsezaru
見惚mihoれてrete 骨kawaraにni