丸まるくなる夜よるです
丸まるくなる夜よるです
畳たたみが青白あおじろい 窓まどの上うえに
月つきだった ちりりりり
誰だれもいない 部屋へやで目めが覚さめ
煙草たばこを吸すう 石いしの生活せいかつ
ちりりりり ちりりりり
時々ときどき猫ねこが来きて ぼくを眺ながめてる
毎日まいにちそれだけを 繰くり返かえしてる
夕立ゆうだちは 今日きょうもない
誰だれも来こない 土地とちに住すみつき
人ひとの川かわに つからず生いきる
ちりりりり ちりりりり
祭まつりの音ねを聞きく
祭まつりの音ねを聞きく
石いしの身分みぶんながら ごろり歩あるく
丸まるくなる 苔こけもなく
古ふるい町まちの 空そらをたたいた
赤あかと青あおの 打うち上あげ花火はなび
影かげにもたれ 空そらをあおいだ
ななめに降ふる 光ひかりの柳やなぎ
ちりりりり ちりりりり
丸maruくなるkunaru夜yoruですdesu
丸maruくなるkunaru夜yoruですdesu
畳tatamiがga青白aojiroいi 窓madoのno上ueにni
月tsukiだったdatta ちりりりりchiriririri
誰dareもいないmoinai 部屋heyaでde目meがga覚saめme
煙草tabakoをwo吸suうu 石ishiのno生活seikatsu
ちりりりりchiriririri ちりりりりchiriririri
時々tokidoki猫nekoがga来kiてte ぼくをbokuwo眺nagaめてるmeteru
毎日mainichiそれだけをsoredakewo 繰kuりri返kaeしてるshiteru
夕立yuudachiはha 今日kyouもないmonai
誰dareもmo来koないnai 土地tochiにni住suみつきmitsuki
人hitoのno川kawaにni つからずtsukarazu生iきるkiru
ちりりりりchiriririri ちりりりりchiriririri
祭matsuりのrino音neをwo聞kiくku
祭matsuりのrino音neをwo聞kiくku
石ishiのno身分mibunながらnagara ごろりgorori歩aruくku
丸maruくなるkunaru 苔kokeもなくmonaku
古furuいi町machiのno 空soraをたたいたwotataita
赤akaとto青aoのno 打uちchi上aげge花火hanabi
影kageにもたれnimotare 空soraをあおいだwoaoida
ななめにnanameni降fuるru 光hikariのno柳yanagi
ちりりりりchiriririri ちりりりりchiriririri