僕の行方 歌詞 キンモクセイ ふりがな付

秋あきの空そらでは思おもい出でを 冬ふゆの街まちでは哀かなしみを 春はるの風かぜには身みをまかせて
夏なつの空そらには旅立たびだちを 夏なつの街まちにはお別わかれを 夏なつの風かぜは人ひとを残のこして
寂さびしい夏なつの三番さんばんホームに はちきれる夢ゆめをケースにつめて
始はじまりのベルが鳴なる

夏なつの電車でんしゃは走はしる 僕ぼくらを乗のせて走はしる
引ひき返かえしたい気きも知しらないで
夏なつの電車でんしゃは走はしる 汽笛きてきが叫さけび走はしる
残のこしてきた人ひとも知しらないで
かげろう遠とおく 遥はるか遠どおく

眼めを閉とじれば少すこし前まえの 口くちの動うごきが眼めに浮うかぶ
だけどそれは白線はくせんの外側そとがわ
あの日ひの歌うたが蘇よみがえる そんな自分じぶんを重かさねてみる
だけどなごり雪ゆきは降ふらない
離はなれる街まちの景色けしきには 速はやさで起おこる砂埃すなぼこり
足跡あしあとを残のこしてくれ

夏なつの電車でんしゃは走はしる 僕ぼくらを乗のせて走はしる
幾いくつの気きがかりも知しらないで
夏なつの電車でんしゃは走はしる 汽笛きてきが叫さけび走はしる
僕ぼくの独ひとり言ごともかき消けして
風かぜの想おもいとはうらはらに

次つぎの街まちでは始はじまりを 次つぎの街まちでは幸しあわせを
次つぎの街まちでは喜よろこびを 次つぎの街まちでは力強ちからづよさを

想おもい出でおいた三番さんばんホームは 寂さびしい夏なつのエピソードを
力ちからに次つぎの街まちへ
夏なつの電車でんしゃは走はしる 僕ぼくらを乗のせて走はしる
引ひき返かえしたい気きも知しらないで
夏なつの電車でんしゃは走はしる 汽笛きてきが叫さけび走はしる
残のこしてきた人ひとも知しらないで
今いまより遠とおく 遥はるか遠どおく