風かぜの吹ふきよで 塒ねぐらが変かわる
気きまま暮ぐらしの 身みは旅たびがらす
うかと惚ほれまい 他国たこくの涯はてで
どうせひと夜よの 泣なき別わかれ
なまじ情なさけが 心こころに沁しみて
つきぬ思おもいは 有明月ありあけつき夜よ
道みちは追分おいわけ 戻もどろか行いこか
笠かさでかくした 未練みれん顔がお
逢あうて別わかれて いつまた逢あえる
夢ゆめもしがない 旅人たびびと渡世とせい
愛いとしけりゃこそ 後見こうけんぬものを
呼よぶな浅間あさまの 閑古鳥かんこどり
風kazeのno吹fuきよでkiyode 塒neguraがga変kaわるwaru
気kiままmama暮guraしのshino 身miはha旅tabiがらすgarasu
うかとukato惚hoれまいremai 他国takokuのno涯hateでde
どうせひとdousehito夜yoのno 泣naきki別wakaれre
なまじnamaji情nasakeがga 心kokoroにni沁shiみてmite
つきぬtsukinu思omoいはiha 有明月ariaketsuki夜yo
道michiはha追分oiwake 戻modoろかroka行iこかkoka
笠kasaでかくしたdekakushita 未練miren顔gao
逢aうてute別wakaれてrete いつまたitsumata逢aえるeru
夢yumeもしがないmoshiganai 旅人tabibito渡世tosei
愛itoしけりゃこそshikeryakoso 後見koukenぬものをnumonowo
呼yoぶなbuna浅間asamaのno 閑古鳥kankodori