縁 歌詞 小暮伝衛門 ふりがな付

雪ゆきが降ふる度たびに蘇よみがえる感慨おもい
口くちを開あけ空ぞらを呑のみこんだ過日あのひ

遠とおい昔むかしの雅みやびなる芸術ぶたいに起たった想おもいよ
遍あまねく夢ゆめの緒いとぐちは 外連けれんに秘ひめた真実しんじつ

異国いこくの丘おかで街まちの灯あかりが
めぐる情なさけをくすぐる

弔とむらいの朝あさに飾かざる誉ほまれなど
あさましき人ひとのまやかしよ 滅ほろんだ国くにの勲章くんしょう

「生いきているうちに見みせてよ あなたの心こころの宝物たからもの」

男おとこと女おんなの歌うたなどいらない それよりも
舞まいいちる縁えんは金きんでは買かえない物語ものがたり

ここで死しんでもかけらさえ
知しらせは届とどかないほど遥はるか

過すぎゆく縁えんは二に度たびとは観みれない物語ものがたり
今夜こんやも雪ゆきはただ 溶とけることを知しらぬままに降ふり続つづく
いつかはあなたにも私わたしの言葉ことばが見みえるだろう