ウタキの丘で 歌詞 松原健之 ふりがな付

かすかに夏なつの気配けはいが
海風うみかぜにもまじると
ひとつまたひとつと今年ことしも
蛍ほたるが集あつまる

戦火せんかにまみれた島しまで
幼おさない日々ひび送おくった
ふたりが手てをつなぎ登のぼった
あの丘おかの森もりに

あなたの 声こえが する方ほうへ飛とぶ
青あおいちいさなひかりがわたし
幾いく千せんの青あおにまじって

ウタキの丘おかで また逢あいましょう
あの頃ころのように 笑わらい転ころげて
ウタキの丘おかで また逢あいましょう
命いのち果はてても 約束やくそくどおり

あなたが私わたしの名前なまえを
石いしで刻きざんだ幹みきに
お母かあさんやお父とうさんに似にた
蛍ほたるが飛とび交かう

星屑ほしくずみたいに森もりをうずめて
夢ゆめも知しらず恋こいも知しらず逝いく
くやしさを鎮しずめるように

ウタキの丘おかで また逢あいましょう
あの頃ころのように 笑わらい転ころげて
ウタキの丘おかで また逢あいましょう
命いのち果はてても 約束やくそくどおり

いくつ夏なつが過すぎて行いっても

ウタキの丘おかで また逢あいましょう
約束やくそくどおり また逢あいましょう

ウタキの丘おかで 命いのち果はてても