初恋暴走アノマロカリス 歌詞 砂守岳央(沙P) ふりがな付

毎日まいにち毎日まいにち繰くり返かえし通かよういつもの廊下ろうかいつもと違ちがうのは
隣となりに彼女かのじょが歩あるいているからしかも二人ふたりきり恋人こいびとみたいに
そんな奇跡きせきまだ信しんじられなくて何度なんども頬ほおをつねってみたりして
だって彼女かのじょは学園がくえんのアイドルそれは天上てんじょうの存在そんざいなわけで

これってもうデートなんて言いっても過言かごんではないかもしれないのかも
とはいえ場所ばしょは学校がっこうの中なかだし向むこうはそんなつもりはなさそうで
だけど楽たのしげな彼女かのじょの後おくれ毛げがあまりに可愛かわいいらしく揺ゆれるので
ああああ心臓しんぞうドキドキドドドド
ドドドドドドドドドドドドドドドド

ああ たった一ひとつの
罠わな それはつまり
今いま 向むかっている先さきはそう
『理科りか標本ひょうほん室しつ』

もしもこれがこれが恋こいならば
まるでロミオ&ジュリエット
二人ふたりは結むすばれない運命うんめいですか
笑わらう君きみが君きみがまぶしくて
たまにちょっと忘わすれそうになる
君きみが大好だいすきなのは僕ぼくが嫌きらいな昆虫こんちゅう
(…および厳密げんみつには昆虫こんちゅうではないけどテカテカして節ふしのある生物せいぶつ)

およそ5億おく4200万まん年ねん前まえ、カンブリア紀きと呼よばれる時代じだいに
生命せいめいの進化しんかは一気いっきに加速かそくし、海うみには奇妙きみょうな生物せいぶつが満みちた
肉食にくしょく動物どうぶつから逃のがれるため多おおくの種たねが外骨格がいこっかくをまとい
それらは殆ほとんど絶滅ぜつめつしたけど一部いちぶは進化しんかし昆虫こんちゅうになった

解説かいせつしてる彼女かのじょはあまりに可憐かれんで綺麗きれいで魅力的みりょくてきだけど
そのうしろにいるおかしな形かたちの巨大きょだいな古代こだいのエビみたいやつ
2m級きゅうのアノマロカリスの化石かせきの瞳ひとみと目めが合あう気きがして
再ふたたび心臓しんぞうドキドキドドドド
ドドドドドドドドドドドドドドドド

あれ 今いま動うごいた?
いや そんなはずないか
待まて 明あきらかに動うごき出だしたぞ
アノマロカリス (ゴンドワナ出身しゅっしん・5億おく3600万まんとんで2歳さい)

もしもこれがこれが夢ゆめならば
早はやく覚さめて覚さめてお願ねがいだ
古生代こせいだいの怪物かいぶつにぶち壊こわされる初はつデート
初はじめてはうまくいかないって
きっとこういうことなんだね
僕ぼくが大好だいすきな君きみに 今いま 襲おそいかかる触覚しょっかく

ホント 苦手にがてなんだ
絶対ぜったい 触さわるのも無理むりだし
でも 許ゆるせない
僕ぼくより先さきに君きみに触ふれるなんて

もしもこれがこれが恋こいならば
まるでロミオ&ジュリエット
一生いっしょうに一度いちどきりの初恋はつこいだから
暴走ぼうそうする感情かんじょうに身みを任まかせ
胸むねに強つよく強つよく抱だき寄よせた
僕ぼくが大好だいすきな君きみをいま命いのちにかえて守まもるよ

僕ぼくの腕うでの中なか君きみは柔やわらかく何故なぜかいい匂においなんかするわけで
その時とき突然とつぜん怪物かいぶつは止とまりただの標本ひょうほんに戻もどっていました
あとに残のこるのは僕ぼくが強引ごういんに君きみを抱だきしめたその事実じじつだけで
初はじめてのデート 暴走ぼうそうしたのは 僕ぼくなんでしょうか
ああああ心臓しんぞう ドキドキドドドド
ドドドドドドドドドドドドドドドド