時雨海峡 歌詞 島津悦子 ふりがな付

海うみのとばりに とじこめられて
月つきも岬みさきも 闇やみの中なか
あなたを乗のせた 捲まき網船まきあみせんの
灯あかりが一ひとつ 波間なみまに一ひとつ
点ついては消きえて また点ついて
恋こいを占うらなう ああ 時雨しぐれ海峡かいきょう

翼つばさぬらした 風見かざみの鳥とりが
くらい海うみみて 啼ないている
しぐれはほんの 一いち時じなのに
止やむまで待まてぬ 女おんなのこころ
わかっているよ わかるわと
胸むねにとげ刺さす ああ 時雨しぐれ海峡かいきょう

男心おとこごころと 山背やませの風かぜは
マリアさまにも 止とめられぬ
チャペルの鐘かねが あと追おいかける
あなたの船ふねは しぶきを浴あびて
左ひだりへ右みぎへ ゆれながら
西にしへ流ながれる ああ 時雨しぐれ海峡かいきょう