雨あめの札幌さっぽろ 女おんながひとり
つららみたいに冷ひえた指ゆび
生うまれさいはて稚内わっかない
十九じゅうく過すぎから来きたという
あなたみたいな渡わたり鳥どり
惚ほれて苦労くろうをしたという
雨あめの東京とうきょう 女おんながひとり
いつも素顔すがおで訪おとずれて
鳩はとがふるえる境内けいだいで
恋こいのざんげをするという
あなたみたいな渡わたり鳥どり
夢ゆめと思おもえばいいという
雨あめの金沢かなざわ 女おんながひとり
能登のとの匂においの汽車きしゃを待まつ
輪島わじま旅たびしたあのひとが
きっと帰かえりに寄よるという
あなたみたいな渡わたり鳥どり
だけど心こころがあるという
雨あめの大阪おおさか 女おんながひとり
橋はしを渡わたって店みせに出でる
雨あめの降ふる日ひは化粧けしょうして
紅べにも濃こいめにひくという
あなたみたいな渡わたり鳥どり
たまに惚ほれてもいいという
雨あめの倉敷くらしき 女おんながひとり
傘かさを斜ななめに川かわづたい
はねの上のぼった裾すそあげて
古ふるい女おんなとそっという
あなたみたいな渡わたり鳥どり
泣ないて待まつのはいやという
雨あめの長崎ながさき 女おんながひとり
恋こいの迷路めいろの石いしだたみ
白しろいコートの肩かたさえも
ぬれて重おもたくなるという
あなたみたいな渡わたり鳥どり
ついて行いってもいいという
雨ameのno札幌sapporo 女onnaがひとりgahitori
つららみたいにtsuraramitaini冷hiえたeta指yubi
生umaれさいはてresaihate稚内wakkanai
十九juuku過suぎからgikara来kiたというtatoiu
あなたみたいなanatamitaina渡wataりri鳥dori
惚hoれてrete苦労kurouをしたというwoshitatoiu
雨ameのno東京toukyou 女onnaがひとりgahitori
いつもitsumo素顔sugaoでde訪otozuれてrete
鳩hatoがふるえるgafurueru境内keidaiでde
恋koiのざんげをするというnozangewosurutoiu
あなたみたいなanatamitaina渡wataりri鳥dori
夢yumeとto思omoえばいいというebaiitoiu
雨ameのno金沢kanazawa 女onnaがひとりgahitori
能登notoのno匂nioいのino汽車kisyaをwo待maつtsu
輪島wajima旅tabiしたあのひとがshitaanohitoga
きっとkitto帰kaeりにrini寄yoるというrutoiu
あなたみたいなanatamitaina渡wataりri鳥dori
だけどdakedo心kokoroがあるというgaarutoiu
雨ameのno大阪oosaka 女onnaがひとりgahitori
橋hashiをwo渡wataってtte店miseにni出deるru
雨ameのno降fuるru日hiはha化粧kesyouしてshite
紅beniもmo濃koいめにひくというimenihikutoiu
あなたみたいなanatamitaina渡wataりri鳥dori
たまにtamani惚hoれてもいいというretemoiitoiu
雨ameのno倉敷kurashiki 女onnaがひとりgahitori
傘kasaをwo斜nanaめにmeni川kawaづたいdutai
はねのhaneno上noboったtta裾susoあげてagete
古furuいi女onnaとそっというtosottoiu
あなたみたいなanatamitaina渡wataりri鳥dori
泣naいてite待maつのはいやというtsunohaiyatoiu
雨ameのno長崎nagasaki 女onnaがひとりgahitori
恋koiのno迷路meiroのno石ishiだたみdatami
白shiroいiコkoートtoのno肩kataさえもsaemo
ぬれてnurete重omoたくなるというtakunarutoiu
あなたみたいなanatamitaina渡wataりri鳥dori
ついてtsuite行iってもいいというttemoiitoiu