まぼろ市立美術館 歌詞 水戸華之介 ふりがな付

週末しゅうまつなのに訪おとずれる人ひとも少すくなくて
知しる人ひとぞ知しるという美術館びじゅつかん
受付うけつけには無雑作むぞうさに白しろい箱はこ
適当てきとうな額がくを放ほうり込こむ

南国なんごくの鳥とりが複雑ふくざつに翔とぶ青あおい空そら
不自由ふじゆうと自由じゆうの狭間はざまの恋こい模様もよう
すれ違ちがいは永遠えいえんの別わかれじゃない
ちょっとした神かみのいたずら

海底かいていで回まわるレコードプレーヤー
かすかな傷きずで同おなじフレーズを繰くり返かえす
もう一度いちどもう一度いちどもう一度いちどとだけ
あきらめきれずに繰くり返かえす

まぼろ市立しりつ美術館びじゅつかん
まぼろ市立しりつ美術館びじゅつかん

草くさも生はえない荒野こうやに沈しずむ夕陽ゆうひ
走はしり去さる白しろい馬うまの後うしろ姿すがた
何なにもかもをゼロに戻もどすリセットボタンを
押おす勇気ゆうき押おさない勇気ゆうきどちらも勇気ゆうき

年老としおいた農夫のうふは目めをそらさない
確たしかにここにいる それがすべて
語かたるほどの派手はでな出来事できごとはなかったけれど
ここにささやかな墓はかが欲ほしい

まぼろ市立しりつ美術館びじゅつかん
まぼろ市立しりつ美術館びじゅつかん
心こころの描えがくまま