やあや お嬢じょうさんどこいくの
こんな夕暮ゆうぐれに迷子まいごかい
ここらは最近さいきん 良よくない噂うわさ
引ひき返かえせ 帰かえれるうちに
あらら お嬢じょうさんどうしたの
あんまり無視むしされると悲かなしいな
寒気さむけの正体しょうたい 俺おれの目めを見みな
ここから先さきは 帰かえせないぞ
驚おどろかないとは驚おどろいた
その濁にごった眼まなこの理由りゆうはなんだ?
宵闇よいやみにひとりとひとつ
「この世よから消きえたいの」
じゃあ散々さんざんな人生じんせいを呪のろいながら
ひとつ地獄じごくへ歩あるいて行いこう
孤独こどく 憎悪ぞうお 嫌悪けんお 嫉妬しっと 全すべてを
この世よに置おいてはいけないが
痛いたみを愛あいせるようになって
俺おれたちと同おなじになろう!
そうしたら きっともう、消きえたくないぜ
なあ お嬢じょうさんいい加減かげん
怖こわがったっていいだろうよ
これじゃあ商売しょうばい上あがったり
もう帰かえれないのに随分ずいぶんだな
八はち大だい地獄じごくもまるで遊園地ゆうえんち
後あとの祭まつりなど知しらないようだ
次つぎへ向むかうよと手てを繋つながれて
「地獄じごくの沙汰さたもふたり次第しだい、ね」
最悪さいあくな人生じんせいを嗤わらいながら
ふたり地獄じごくで肝試きもだめし
一ひとつ 二ふたつ 三みっつ 四よっつ 数かぞえりゃ
うつつじゃ味あじわえぬ高揚こうよう
お前まえもこっちに堕おちといで
そんなこと言いえやしないが
そうしたら ずっともう、独ひとりじゃないぜ
あちらとこちらの分わかれ道みち
さあ 地獄じごくめぐりもこれでおしまい
この手離てはなして 生うまれ変かわれたら
次つぎこそ幸しあわせに
なんてな
ほら、さっさと行いけよ
「もういいわ、人間にんげんに成なれなくても!」
手てを引ひかれて真逆まっさか様さま
「寂さびしさ 永遠えいえんも きっと全部ぜんぶを
ふたりでひとつを食たべようよ」
お前まえが笑わらえるのならば
側そばにいてくれるのなら
そうしたら きっともう、寂さびしくないなぁ
でも
鴉からすが鳴なくからもう、お帰かえりよ
やあやyaaya おo嬢jouさんどこいくのsandokoikuno
こんなkonna夕暮yuuguれにreni迷子maigoかいkai
ここらはkokoraha最近saikin 良yoくないkunai噂uwasa
引hiきki返kaeせse 帰kaeれるうちにreruuchini
あららarara おo嬢jouさんどうしたのsandoushitano
あんまりanmari無視mushiされるとsareruto悲kanaしいなshiina
寒気samukeのno正体syoutai 俺oreのno目meをwo見miなna
ここからkokokara先sakiはha 帰kaeせないぞsenaizo
驚odoroかないとはkanaitoha驚odoroいたita
そのsono濁nigoったtta眼manakoのno理由riyuuはなんだhananda?
宵闇yoiyamiにひとりとひとつnihitoritohitotsu
「このkono世yoからkara消kiえたいのetaino」
じゃあjaa散々sanzanなna人生jinseiをwo呪noroいながらinagara
ひとつhitotsu地獄jigokuへhe歩aruいてite行iこうkou
孤独kodoku 憎悪zouo 嫌悪keno 嫉妬shitto 全subeてをtewo
このkono世yoにni置oいてはいけないがitehaikenaiga
痛itaみをmiwo愛aiせるようになってseruyouninatte
俺oreたちとtachito同onaじになろうjininarou!
そうしたらsoushitara きっともうkittomou、消kiえたくないぜetakunaize
なあnaa おo嬢jouさんいいsanii加減kagen
怖kowaがったっていいだろうよgattatteiidarouyo
これじゃあkorejaa商売syoubai上aがったりgattari
もうmou帰kaeれないのにrenainoni随分zuibunだなdana
八hachi大dai地獄jigokuもまるでmomarude遊園地yuuenchi
後atoのno祭matsuriなどnado知shiらないようだranaiyouda
次tsugiへhe向muかうよとkauyoto手teをwo繋tsunaがれてgarete
「地獄jigokuのno沙汰sataもふたりmofutari次第shidai、ねne」
最悪saiakuなna人生jinseiをwo嗤waraいながらinagara
ふたりfutari地獄jigokuでde肝試kimodameしshi
一hitoつtsu 二futaつtsu 三mixtuつtsu 四yoxtuつtsu 数kazoえりゃerya
うつつじゃutsutsuja味ajiわえぬwaenu高揚kouyou
おo前maeもこっちにmokotchini堕oちといでchitoide
そんなことsonnakoto言iえやしないがeyashinaiga
そうしたらsoushitara ずっともうzuttomou、独hitoりじゃないぜrijanaize
あちらとこちらのachiratokochirano分waかれkare道michi
さあsaa 地獄jigokuめぐりもこれでおしまいmegurimokoredeoshimai
このkono手離tehanaしてshite 生uまれmare変kaわれたらwaretara
次tsugiこそkoso幸shiawaせにseni
なんてなnantena
ほらhora、さっさとsassato行iけよkeyo
「もういいわmouiiwa、人間ningenにni成naれなくてもrenakutemo!」
手teをwo引hiかれてkarete真逆massaka様sama
「寂sabiしさshisa 永遠eienもmo きっとkitto全部zenbuをwo
ふたりでひとつをfutaridehitotsuwo食taべようよbeyouyo」
おo前maeがga笑waraえるのならばerunonaraba
側sobaにいてくれるのならniitekurerunonara
そうしたらsoushitara きっともうkittomou、寂sabiしくないなぁshikunainaa
でもdemo
鴉karasuがga鳴naくからもうkukaramou、おo帰kaeりよriyo