一切いっさい皆苦かいくというもんで
この世よは実じつに苦悩くのうだらけ
さりとて幾いくら耐たえ忍しのべど
終しまいには土つちの中なか
氷雨ひさめに濡ぬれるアスファルト
明滅めいめつする街灯がいとうの群むれ
この街まちという名なの蠟燭ろうそくに最期さいごの火ひが灯ともる
散ちらかった机つくえの上うえで
香かおり立たつ蜂蜜はちみつとパンケーキ
土砂降どしゃぶりの悲かなしい朝あさも
おなかはすくんだね
貴女あなたに出会であった日ひから
僕ぼくの世界せかいは色いろづいて
馬鹿ばかなこの心こころ一ひとつが
浮世うきよに漂ただよった
取とるに足たらぬ道徳どうとくも
手放てばなし難がたき愛情あいじょうも
罪深つみぶかき日ひと暮くれていく
とても良いい気分きぶんだ
あの頃ころは幸しあわせだと
道みちを行ゆく白痴はくちは言いう
母胎ぼたいと墓場はかばは同一どういつだ
記憶きおくがないのなら
冷つめたい風かぜが頬ほほを撫なでる
ナイフみたいな感覚かんかくだ
この想おもいに値打ねうちなどないなら切きり裂さいてくれ
あの日ひの月夜つきよの晩ばんに
貴女あなたを連つれ去さりたかった
そして幸しあわせな生涯しょうがいの千秋楽せんしゅうらくを待まったのに
枯かれた花はなも捨すてられず
味気あじけない部屋へやの片隅かたすみ
記憶きおくの中なかで生いきられたならそれでよかった
花弁はなびらはもう終おわり
この歌うたももう終おわり
ロマンスというには遠とおすぎる
貴女あなたの心こころは
悲かなしみももう終おわり
この夜よるももう終おわり
絶望ぜつぼうは遥はるか時ときの中なか
滲にじんでゆくのでしょう
弾丸だんがんは込こめました
十二じゅうに時じの鐘かねが鳴なる
いつかまた会あえる時ときまで
それではさようなら
一切issai皆苦kaikuというもんでtoiumonde
このkono世yoはha実jitsuにni苦悩kunouだらけdarake
さりとてsaritote幾ikuらra耐taえe忍shinoべどbedo
終shimaいにはiniha土tsuchiのno中naka
氷雨hisameにni濡nuれるreruアスファルトasufaruto
明滅meimetsuするsuru街灯gaitouのno群muれre
このkono街machiというtoiu名naのno蠟燭rousokuにni最期saigoのno火hiがga灯tomoるru
散chiらかったrakatta机tsukueのno上ueでde
香kaoりri立taつtsu蜂蜜hachimitsuとtoパンケpankeーキki
土砂降dosyabuりのrino悲kanaしいshii朝asaもmo
おなかはすくんだねonakahasukundane
貴女anataにni出会deaったtta日hiからkara
僕bokuのno世界sekaiはha色iroづいてduite
馬鹿bakaなこのnakono心kokoro一hitoつがtsuga
浮世ukiyoにni漂tadayoったtta
取toるにruni足taらぬranu道徳doutokuもmo
手放tebanaしshi難gataきki愛情aijouもmo
罪深tsumibukaきki日hiとto暮kuれていくreteiku
とてもtotemo良iいi気分kibunだda
あのano頃koroはha幸shiawaせだとsedato
道michiをwo行yuくku白痴hakuchiはha言iうu
母胎botaiとto墓場hakabaはha同一douitsuだda
記憶kiokuがないのならganainonara
冷tsumeたいtai風kazeがga頬hohoをwo撫naでるderu
ナイフnaifuみたいなmitaina感覚kankakuだda
このkono想omoいにini値打neuちなどないならchinadonainara切kiりri裂saいてくれitekure
あのano日hiのno月夜tsukiyoのno晩banにni
貴女anataをwo連tsuれre去saりたかったritakatta
そしてsoshite幸shiawaせなsena生涯syougaiのno千秋楽sensyuurakuをwo待maったのにttanoni
枯kaれたreta花hanaもmo捨suてられずterarezu
味気ajikeないnai部屋heyaのno片隅katasumi
記憶kiokuのno中nakaでde生iきられたならそれでよかったkiraretanarasoredeyokatta
花弁hanabiraはもうhamou終oわりwari
このkono歌utaももうmomou終oわりwari
ロマンスromansuというにはtoiuniha遠tooすぎるsugiru
貴女anataのno心kokoroはha
悲kanaしみももうshimimomou終oわりwari
このkono夜yoruももうmomou終oわりwari
絶望zetsubouはha遥haruかka時tokiのno中naka
滲nijiんでゆくのでしょうndeyukunodesyou
弾丸danganはha込koめましたmemashita
十二juuni時jiのno鐘kaneがga鳴naるru
いつかまたitsukamata会aえるeru時tokiまでmade
それではさようならsoredehasayounara