ファンキー加藤が約1年ぶりに11月8日にリリースする8thシングル「冷めた牛丼をほおばって」のMVが完成し、公開された。
「冷めた牛丼をほおばって」のMVが完成
前代未聞と言っていいこの「冷めた牛丼をほおばって」のMVは、9分間の超大作。この楽曲が"リズミカルな感じで走っている画が見える"ということで、せっかく走るのであれば今までに無いMVを作ろうと始まったこの企画。ファンキー加藤の地元・八王子から、ソロでもう一度立ちたいと目標に掲げている東京ドームまでの42.195kmのコースに途中の歌唱シーン撮影を含む+α、トータル45kmを超える距離を一晩で激走する映像が収められた。
八王子からスタートしたこのマラソンは、MV撮影ということで当然、歌唱シーンの撮影で同じ場所をOKが出るまで繰り返し走ったり、給水ポイントでは、ロシアン給水といことでセンブリ茶を口にさせられたり、さらにはメイキング映像用のカメラマンが、走るファンキー加藤にひたすらインタビューし続けるというただでさえ厳しいMV撮影とフルマラソンの2つをさらに過酷なものにした。
八王子を出発し国道を都心に向かいひたすら走り続け、日が昇り始めた東京頃に東京都庁前を通過。そして、9時間22分後に45km強の距離を走破して東京ドームに到着。ファンキー加藤の様々な顔が見える激走MVは短編ドキュメンタリー映画といっても過言ではない仕上がりになっている。
とあるサイトでは、あまりに異色過ぎるMVの仕上がりにMVとしては認められないとされた…という噂もあるいわく付きのMVになった。
「シーズン中の為、東京ドーム前での撮影が早朝のみ」ということで、夜の9時30分に出発。一晩掛けての激走直後には、5分と休まずに東京ドーム前での大サビの歌唱シーンの撮影を敢行。疲れ果てているはずのファンキー加藤が熱く右の拳を突き上げるシーンは感動的なものとなっている。
ファンキー加藤 コメント
この「冷めた牛丼をほおばって」にファンキー加藤は、「一年ぶりのリリースです。歌いたい想いと旋律をずっと探していました。ようやく出会えたのがこの曲です。荒々しくて、優しくて。弱々しくて、力強くて。幾度つまずいても転んでも、立ち上がるのに大きな理由はありませんでした。ニューシングル『冷めた牛丼をほおばって』俺だけではなく、あなた自身の曲となってくれることを心から願っています。」とコメント。
初回限定盤には、<漢への道 番外編~MV撮影への道~>として1時間を超える超大作のメイキング映像を収録。こちらにはフルマラソンの密着映像が収録されており、MV中に様々な試練が与えられるシーンが出てくる。中でも密着カメラマンやました監督とのやり取りは必見。必死に走るファンキー加藤に走りながら話し掛け続け、体力と気力を奪う様が実に面白い。最初は笑っているファンキー加藤も徐々に余裕が無くなり、イライラしている様子までしっかりと映像に残っているのだ。
映像最終チェック終了後には、撮影から数日経ち、冷静になったファンキー加藤が「撮影後、マネージャーに途中イライラし過ぎですよ!と怒られたんですが、今映像を観てみると、なんであんな事で怒ってしまったのか分からないぐらい疲弊していたんですね…。監督に謝らないと、と思っていました。本当にすみませんでした。」とMV撮影の多田監督に謝罪する程の極限状態の撮影だったようだ。
普段は観ることの出来ないファンキー加藤の姿を余す事なく記録された笑いあり、涙ありの1時間超えメイキング映像は超必見。前代未聞のMVとメイキング映像には、前作アルバムリリースから1年分の様々な想いと彼の素顔が至る所に詰め込まれている。