U2、14枚目のスタジオ・アルバム『ソングス・オブ・エクスペリエンス』が2017年12月1日にリリース決定
ロック史に残るU2の名作アルバム『ヨシュア・トゥリー』(1987)の30周年を記念する「ヨシュア・トゥリー・ツアー2017」は、5月にカナダのバンクーバーでスタートし10月25日にブラジルのサンパウロで幕を閉じた。北米・南米・ヨーロッパで全51公演、270万人を動員(1公演の平均観客数53,000人)、圧倒的な存在感を放つコンサート・ツアー史上最大(約61 x 14メートル)かつ最高解像度(8K)のLEDビデオ・スクリーンをバックに名曲の数々が次々と繰り出される、巨大なスタジアム・ツアーだった。
ノエル・ギャラガーやBECKなどがサポート・アクトを務めた。
そのU2の14枚目のスタジオ・アルバム『ソングス・オブ・エクスペリエンス』が、2017年12月1日にリリースされることが決定した。
2014年にリリースされた前作『ソングス・オブ・イノセンス』と対になる作品として、早くからその存在が明らかにされていたアルバムで、2作のタイトルは18世紀のイギリスの詩人ウィリアム・ブレイクの詩集“Songs of Innocence and Experience”(『無垢と経験の歌』)からインスピレーションを得ているという。
『ソングス・オブ・エクスペリエンス』は、ダブリン、ニューヨーク、ロサンゼルスでレコーディングが行われた。
アイルランドの詩人・小説家であり、ダブリンのトリニティ・カレッジの名誉教授であるブレンダン・ケネリーがボノ(ヴォーカル)にアドバイスしたことが、アルバムの主題に影響を与えたという――「自分死んだかのように書くのだ」。
その結果、ボノの心に近い場所や、家族、友人、ファンといった親しい人たち、そして自分自身に宛てた手紙の形をとった曲が収録されることになった。
世界中のファンにとって、このアルバムはU2からの手紙なのである。
アルバムのプロデューサーは、U2のアルバムではおなじみのジャックナイフ・リー、ライアン・テダーとスティーヴ・リリーホワイト。
そしてアンディ・バーロウ、ジョリオン・トーマス(ロイヤル・ブラッド、スレイヴスなど)も名を連ねている。
アルバム・ジャケットはアントン・コービンによる写真で、写っている2人はイーライ・ヒューソンとショーン・エヴァンス、それぞれU2のボノとジ・エッジの子供である。
アルバム発売日決定に際し、ニュー・シングル「ゲット・アウト・オブ・ユア・オウン・ウェイ」と、8月末にライヴ動画が公開されていた「ザ・ブラックアウト」のスタジオ・ヴァージョンがリリースされた。
そして、2018年“エクスペリエンス+イノセンス・ツアー”北米アリーナ・ツアー15公演も発表された。5月2日オクラホマ州タルサでスタートする。
「ベスト・シング」ミュージック・ビデオ
「アイ・スティル・ハヴント・ファウンド・ホワット・アイム・ルッキング・フォー(終りなき旅)」
「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム(約束の地)」