天月、Eve、96猫、佐香智久、夏代孝明 アンコールで巨大餅セット上で『新春もちべーしょん』を熱唱
2018年1月4日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて『新春SP!お餅な僕たち~あけおめ!ことよろ!新年の御挨拶を添えて~』通称『餅僕』が初日を迎え、昼夜2公演を開催した。オープニングは青い照明が照らされ、お正月の定番曲『春の海』が流れる中、出演者達はセンターの巨大な鏡餅のセットから現れて会場を沸かせた。それぞれ個性のあるカラフルな袴姿で登場したのは天月-あまつき-、Eve、96猫、佐香智久、夏代孝明の5人だ。新年の御挨拶として「あけましておめでとうございます
!」と一礼。鏡餅の他にも、ステージ上には巨大門松や梅の花のモチーフが縁起よくセットされていた。バックスクリーンがリアルタイムでステージを映し出し、曲に合わせてMVやアニメーションが流れるので、初見のファンも世界観に入りやすいだろう。そんなステージの中でそれぞれソロとコラボレーションした楽曲も披露した。
まずはトップバッターの天月-あまつき-がソロを歌い上げる。ライブの定番ともいえる『ホシアイ』を披露すると「今年もよろしくお願いします、皆さん!」と一言。客席は歓声と共に応えるように、イメージカラーの赤いペンライトを大きく振っていた。バンドメンバーのコーラスに観客と一緒に歌う場面もあり、先陣を切って客席を大いに盛り上げた。コラボではEveと二人で『ドラマツルギー』を軽やかに歌い上げた。
その後のコラボ楽曲では普段見られない組み合わせの曲もあり、その度に客席の歓声は大きくなっていった。『ロメオ』では「二人で歌うことがあまりない」と佐香智久が夏代孝明と共に歌い上げたが、コールアンドレスポンスもあり会場の一体感がどんどん増した。ラジオで共演もしている96猫と天月-あまつき-の息の合った楽曲にファンも感動した様子だった。夜の公演では夏代孝明が先導しソロを披露した。自身の楽曲を歌い上げた後、「3日過ぎちゃったけど、来てくれてありがとう」と感謝を伝えた。その後Eveと『前前前世』をコラボレーション。前日に放送された映画の主題歌という影響もあり、会場は更に大きく盛り上がった。
96猫が歌う『こちら、幸福安心委員会』は、安定感のあるハイトーンボイスとセリフ回しがかなり見応えがあった。まるでミュージカルの一幕のような一曲だが、観客によるレスポンスも非常に完璧で本人も楽しんでいる様子だった。夜公演のラストソロは天月-あまつき-が飾った。昨年末に行われたワンマンツアーでも披露した『マリオネットラヴァーズ』はイントロが流れると客席から大歓声が上がった。アンコールでは巨大餅セットの上で『新春もちべーしょん』を熱唱。
昼夜共に本編ラストで歌った『世界に一つだけの花』ではそれぞれのイメージカラーを灯したペンライトの中、会場が一つになる感覚がした。その後30分超のアンコールでは”あるもの”を用意してお客さんとゲームを行う等、タイトルにふさわしいバラエティー番組のような不思議なステージになった。出演者曰くアンコールは『お餅な僕たち、実質本番』とのこと。終始袴姿で歌い、ステージ上で遊んでいるかのような彼らは、この公演でしか観られない一面だろう。5人は笑顔で新年を祝った。
追加の公演は名古屋、大阪の2公演。両日ともセットリストを変えて挑む。追加公演は1月27日に大阪・Zepp Osaka Bayside、1月28日に愛知・Zepp Nagoyaで行われる。Photo by 寒川大輔