TOC、完売ツアーの東京公演にKICK THE CAN CREWのLITTLE、チアキ参戦!
1月31日にソロとしてのメジャー進出第一弾アルバムとなる「SHOWCASE」をリリースしたTOC。そのアルバムを引っさげ、2月4日の新潟LOTSよりスタートした全国5箇所を回るライヴ・ツアー「TOC TOUR 2018“SHOWCASE”」の東京公演が、2月17日、渋谷CLUB QUATTROにて行われた。早々とソールド・アウトとなっていた本公演には、開場前から多くのファンが詰めかけ、その期待度の高さを感じさせ、開場するとすぐに会場は満員となり、否応なしに熱気は高まっていく。
ライヴDJを務めるDJ AGETETSUが登場し、DJブースにセットすると、「LETS GO!」という言葉でTOCが登場。歓声を浴びながら、彼のラップ・ヒストリーを表現する“1999”でライヴをスタートさせた。そのままニュー・アルバムのオープニングを飾る”武器と勇気”でディスコティックなサウンドを聴かせ、サビの「OH YEAH!」というコールでは合唱が起き、会場は一気に一体感を増していった。
「WELCOME TO MY 『SHOWCASE』。みんないい顔してるぜ」とオーディエンスに語りかけるTOC。そして男性ファンに向って手を挙げるように促し、「男性ファンをこれからはMY MEN(親友)と呼ぶよ。これまでは女性ファンが9割だったけど、今は4割ぐらいが男性ファンになってくれて嬉しい」と語りかける。そしてそのまま男性ファンに手を挙げさせたまま、ハードな”BIRD“、”JIMOTO”と畳み掛け、男くさい、タフな展開でオーディエンスを煽っていく。
続くセクションでは「MY BABY、待たせたね。女の子たち、俺はいつでもそばにいるぜ」と、女性ファンに語りかけ、オーディエンスからは黄色い声が上がる。そして「俺は会場から1人の女性をステージに上げて歌う『癖』があるんだ。その女性を選びたいから、ステージに上がってもいいって子は手を挙げてくれ」とコールし、“2FACE”を披露しながら、会場を見回していく。そして、選んだ女性をステージまで自らエスコートし、ニュー・アルバムに収録された“高嶺の花”を、その女性に向って歌い上げた。そういったキザだが嫌味にならないシアトリカルな展開は、TOCの持ち味とも言えるだろう。
続くMCでは「5年前にソロを始めた時の最初のツアーは、このクアトロが半分しか埋らなかった。だけど今はこのクアトロを含めて全公演をソールド・アウトに出来た」とこれまでを振り返り、“Swag in my skill”や“Feed Back”、“BirthDay”などこれまでTOCのソロを彩ってきた曲をショート・メドレーで披露。ソロとしてのTOCの流れを楽曲でも表した。
そう「過去」を振り返った後には、ニュー・アルバムという「現在」を提示するセクションに移る。まずチアキ(ex.赤い公園)をゲストに迎え“START UP
feat.チアキ”を披露し、「人生をスタート・アップさせよう」と高らかに宣言する。そして全員がジャンプしそのままバウンスする“DISOBEY”、レゲエ的な
REWINDスタイルで更に煽る“リスキーダイス”と、本人も「10分間無酸素で走り抜けるような勢いだった」というアグレッシヴな展開で、会場の熱気は最高潮に。
「このアルバムではネガティヴな事を言いたくなかった」というMCを挟み、そのアルバムのラスト・ソングとなる“NEW RULE feat. LITTLE”をゲストLITTLEと共に披露。TOCのリリックも勿論だが、LITTLEのリリックもポジティヴで力強い言葉に貫かれており、さらにこのアルバムのメッセージ、そしてラヴにおけるメッセージを、強く花開かせた。そして“I'll Light You”を華やかに歌い上げ、TOCはステージを降りていった。
アンコールの言葉に導かれて再びステージに登場したTOCは、“RAY”を丁寧にパフォーム。そして最後はアカペラからの“JENGA”で会場を更に包み込み、DJAGETETSUやスタッフ、そしてオーディエンスへの感謝の言葉を述べ、再びTOCはステージを後にした。
この後に行われたCD購入者とのミニ打ち上げ的な「お出まし会」も含め、サービス精神に溢れ、タフでいながらもオーディエンス・フレンドリーなライヴは、TOCがどのようにソロとして動いていくのかという意思が垣間見られるような、充実の東京公演は、こうして幕を閉じた。
大盛り上がりの同ライブが映像化され、5月23日にDVD/BDとして発売されることが決定した。会場にいけなかったファンは発売情報を楽しみに待とう。