中村繪里子 最新デジタルシングル[約束の場所まで]「そんな素敵な夜だから」が配信中。
「THE IDOLM@STER」シリーズの天海春香役で知られる声優・中村繪里子がパーソナリティを務めるラジオ番組【中村繪里子 キラとき☆】。その新OP曲と新ED曲が、それぞれデジタルシングルとしてリリースされた。プロデュース陣には ネット音楽シーンのカリスマ ”ぐるたみん” と ”蝶々P(一之瀬ユウ)”を迎え、両曲ともポップなメロディに仕上がっているが、この2曲がラジオユーザーから強い注目を集めている。
「ラジオ離れ」が進んでいると言われている昨今のラジオ業界において、全国どこでもネットで気軽に聴けるサービスはラジオユーザーを増加させている。しかし、それでも「ラジオ黄金時代」の栄華には遠く及ばないのが現状だ。
映像媒体に比べて、ラジオは「声」と「音楽」と「情報」が全ての世界。
声優の中村は商売道具の「声」をフル活用させて、多数のレギュラー番組を抱えているが、その中でも【中村繪里子 キラとき☆】は中村本人の他愛もない日常トークとリスナーからのお便りで構成される昔ながらの番組構成スタイルを取り、根強い人気を博している。
その番組の在り方に賛同した2アーティストが、番組リニューアルに伴い、テーマ曲に自らの想いを乗せて楽曲を制作する事を決めた。
彼らもまた「歌」と「楽曲」だけでシーンを駆け上がってきたアーティストである為、中村のスタイルに共感するところもあったのだろう。
蝶々Pの「約束の場所まで」は「放送=約束の場所」に例え、毎週放送を楽しみにしているリスナーに対して「また無事、お会いできましたね。」というラジオだからこそ毎週必ず届けられる「楽しみ」の一つであるという意味合いを込めた。
一方、ぐるたみんの「そんな素敵な夜だから」は「独りの部屋に 誰かがいた」というフレーズから分かるように、「誰か=ラジオの先にいるパーソナリティ・リスナー」を比喩して、深夜に一人で聞いているラジオは、実は一人ではなく、双方向の関係値である事を訴えた。
どちらの楽曲も「深夜ラジオ」を楽しむ時の独特の雰囲気を著した「名曲」として、多くのリスナーの間で話題を呼んでいる。
中村本人も「ラジオを通して広がっていったときに、誰かの応援歌となってほしい。ラジオ以外でもみんなを支えるものになれたら幸せです。」と両曲への想いを語った。
ラジオ発信で書き下ろされた2曲は、番組の垣根を超え「ラジオ」を中心にプロモーションを行なっている。
ふと ラジオから流れてきたメロディが気になる、素敵な曲だなと思う、そんなラジオならではの拡がり方を期待する。
ラジオの「今」と「魅力」を考えされられる、中村繪里子の新曲に注目だ。