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村上佳佑 アルバム『Upstairs』リリース記念イベントでオリジナル曲を披露するスペシャル企画にファン感涙


村上佳佑 5曲入り3rdミニアルバム『Upstairs』発売記念ミニライブ&特典会を開催

まだ無名の時代に、“NEVEA”ブランド2016-2017年のCMソング「まもりたい〜この両手の中に〜」に抜擢され、昨年6月、その曲で鮮烈なメジャー・デビューを果たした村上佳佑。R&Bをルーツにした確かなテクニックと誠実な歌声、そして、自由でオープンな人柄がにじみ出るそのステージ・パフォーマンスが、今、ジワジワと世代を越えて音楽を愛する人々の心を捕え始めている。

5月23日には、TBS系アニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』のエンディング・テーマを含む5曲入り3rdミニアルバム『Upstairs』をリリース。この日、タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIOで、発売記念のミニライブ&特典会が行われた。今回全国で繰り広げられているインストアの中でも、この日が唯一のクローズド・イベントとあって、集まってきたファンは「やる気」満々でスタンバイ。“シンカリオン”効果もあったとみえ、会場には小さなお子さん連れのパパ、ママの姿も。村上のライブ特有のやわらかい空気が、さらにほっこりしたものとなっていた。



赤いチェックのシャツでフラリと出てきた村上は、ファンの一人ひとりとアイコンタクトするように「よろしくお願いします」と言うと、まず名詞代わりの「まもりたい〜」から。歓声とともに拍手が湧くと、村上は早くも満面の笑顔を見せ、伸びやかな歌声で一気に会場を魅了した。前出のアニメでオンエア中の「Go One Step Ahead」が始まると、子供たちも体でリズムをとってステージの村上に集中。さらに、ちょっと尖ったR&Bナンバー「OVERLOAD」で、「ファルセットの魔術師」を証明するハイトーンを披露すると、そのクールさに釘づけとなった会場から思わず黄色い声が上がった。



中盤にはスペシャル・コーナーも。実は5月23日が「恋文の日」ということで、事前に「大切な人へのラブレター」を募集。村上は心を動かされた手紙を3通選び、その書き手をこの場に招待していたのだ。さらに、その一人ひとりをステージに呼び、なんとそれぞれのラブレターを元に作ったオリジナル曲を、ギターの弾き語りでプレゼント。この日が誕生日という女性の母への思い、亡くなった父に結婚報告する娘の思い、夫と恋に落ちた日を忘れない妻の思い。どれも1コーラスだけだが、「今日しか歌わない曲を本気で書きました」に嘘偽りのない仕上がり。いわば1ファンへの極めて個人的な歌だ。でも、会場にいる誰もが3人を妬んだりはしない。むしろ、感涙する3人と、「よかったね」と思いを分かち合っている。プライベートな思いを歌にして共感の連鎖を生む能力。それこそが村上佳佑が持っている一番の強みだと確信する素敵な場面だった。



後半も、事務所の先輩であるクリス・ハートとのコラボ曲「ファンファーレ」、心が折れそうになったとき故郷を思って書いた「僕らの明日」と、『Upstairs』から惜しみなく。とはいえ、インストアの時間は限られている。再びアコギを抱え、「最後の1曲となりました」と言う村上に、まだまだ聴いていたい観客はあまりに素直な「エーッ!」という声を上げた。すると、サービス精神旺盛な村上は、急遽サム・スミスの「Palace」の日本語カバーを、ポロンとギターで一節。観客は沸きに沸いた。そのざわめきをスーッと吸い取るように、ラストは、指弾きの温かいギターで「空に笑う」。震災時に書き、7年間大事に歌い続けてきたというこの曲が、長く静かに人々の心を灯す未来が見えるようだった。

もうすぐデビュー1周年。でも、この日のリハで、サウンド・チェックを的確に仕切る姿には貫禄すらあった。底上げされてない本物のミュージシャンシップを持った人。本領発揮はまだまだこれからだろう。2年目の大いなる飛躍に期待していたい。

取材・文:藤井美保

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