タナカアツシ 奄美大島の三味線で話題
NHK大河ドラマ「西郷どん」の舞台にもなり、今年大きく注目を集めている奄美大島。その奄美大島のアイデンティティと“奄美あるある”を高らかに歌い上げる痛快なムード歌謡「大島エレジー」が登場し、6/13にデジタル配信がスタートするとたちまち iTunesダウンロードの歌謡曲アルバムチャートで3位に躍り出た。8/1のCDリリースに向けてどんどん話題が高まる中、この度、奄美諸島 喜界島の三味線工房、丸喜三線工房がタナカアツシのために非常に珍しいダブルネック三味線を製作した。これは奄美大島の三味線としては史上初の作品になる。
本来の3弦がそれぞれ復弦になった6弦のネックと、キーが違う3弦のネック2つが一体となった、ビジュアルも斬新な三味線になっている。奄美民謡と歌謡曲の架け橋を担うタナカアツシならではの楽器といえよう。
ダブルネックといえば、1976年に公開されたイギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリンのコンサート映画『レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ』にてギタリスト、ジミー・ペイジが弾くダブルネックのギブソンSGが当時のロック・キッズのハートを捕らえて話題になった。タナカアツシもその映画を目の当たりに観てショックを受けた世代である。
ダブルネック三味線を肩に下げるときに使用するストラップもタナカオリジナルで、三味線の師匠である祖父が着ていた大島紬着物の生地を使って製作されている。また帽子のリボン部分は祖母の着ていた大島紬羽織から作ったというどちらも美しい一点もの。珍しく美しい上に祖先に対するタナカのリスペクトと愛情がこもったものになっている。
「シマ唄より音域の広い大島エレジーを奄美三味線でカバーするにはキーの異なる2丁の三味線を持ち替えることなく演奏できるダブルネックしかない!ということに気づき、知り合いの三味線店に片っ端から連絡したところ悉く断られてしまいましたが、一軒だけ『作りましょう』と言ってくれたのが祖父の故郷・喜界島の丸喜三線工房でした。
ストラップに祖父、帽子に祖母を感じつつ喜界島製のダブルネック三味線を弾いて大島エレジーを歌い、年末のNHK紅白歌合戦を目指します!」とタナカアツシは語る。
そしていよいよ8/1には伝統島唄・民謡とポップス、奄美と東京の架け橋的な存在を目指し精力的に活動する タナカアツシ初のソロシングル「大島エレジー~NEW VERSION~」のCDがリリースされる。
8/2奄美で行なわれる名瀬祭り、そして8/12に東京・品川プリンスホテルで開催される「SUPER AMAMI FES 2018」にも出演が控えているなど、この暑い夏に精力的に活動し、奄美の爽やかな風を運んでくれるタナカアツシに期待大だ。