クミコ ベストアルバムには自信の出世作他、隠れたシャンソンの名曲たちも収録
クミコが、9月26日にニューアルバム「クミコ 私の好きなシャンソン 〜ニューベスト〜」を発売する。2002年、シャンソンでは異例の大ヒットを記録したクミコが歌う「わが麗しき恋物語」は、 “聴くもの全てが涙する歌”として、お茶の間を賑わせ、忘れられかけていたシャンソンに新たなスポットを当てた。
この曲はバルバラの古いシャンソンに、映画『千と千尋の神隠し』主題歌「いつも何度でも」の作詞を手がけた覚和歌子が、 原詞から離れ、どこにでもある男と女の出会いから別れの物語に昇華させたことで、 日本人の心に素直に響く感動作となって生まれ変わった。
シャンソンの隠れた名曲を収録
音楽シーンで常に話題を発信しているクミコが、自身の音楽の原点であるシャンソンのベストアルバムを、 今回5年ぶりにリリース。 新録音を含むアルバムのタイトルは、「私の好きなシャンソン 〜ニューベスト〜」。敬愛する越路吹雪×岩谷時子コンビの代表作である「愛の讃歌」や「18歳の彼」、 そして出世作となったバルバラの「わが麗しき恋物語」が収録されているほか、今作で注目されるのは、新録音されたセルジュ・ラマの「赤い風船」、「愛を捧げて〜ジュテーム・ア・ラ・フォリ〜」など、日本ではあまり知られていないシャンソンの隠れた名曲たち。
これらは、日本の歌謡曲にも通じるようなわかりやすい日本語詞で歌われ、ポピュラーな楽曲に仕上がっている。先日、6月30日に六本木EXシアターで行われた、クミコのコンサートライブ音源など貴重な楽曲を含む全15曲を収録する。
あわせてアルバム発売を記念し、10月14日に「An Evening with クミコ ~sings European Songs~」と題したコンサートを東京・Billboard Live TOKYOにて開催する。
クミコがビルボードでコンサートを開催するのは初めて。シャンソンを中心にオリジナル曲など、ヨーロッパの香りのする音楽をたっぷり歌うコンサートを予定なので是非足を運んでみてほしい。
新録音を含むシャンソンだけのアルバムがメジャーレーベルから発売されるのは極めて異例なことで、日本コロムビアにとっても10年ぶりとなる。魅力満載のクミコのシャンソンベストアルバムは、「わが麗しき恋物語」がブームになった時のように、シャンソンファンの枠を超えて話題となり、初めてシャンソンを聴く人にもわかりやすい貴重な一枚になるだろう。
同時に最新アルバムから「愛を捧げて~ジュ・テーム・ア・ラ・フォリ~」、「赤い風船」のMVがYouTubeで公開された。
ぜひチェックしてみて欲しい。
■愛を捧げて~ジュ・テーム・ア・ラ・フォリ~
■赤い風船
クミコ コメント
このたび、シャンソンアルバムをリリースできることになりました。しかも、新たに録音したもの、ライブ収録のものなど、シャンソンが絶滅危惧種のように思えるこの時代に、何という幸せ。これもコロムビアレコードの音楽への奥深い理解があってこそと、感謝するしかありません。
一時期は、シャンソン歌手という肩書きから逃れたくて仕方のない時もありましたが、今は胸を張れるような気持ちに変わりました。
洋の東西はあっても、ニンゲンの営みにそうそう変わることはなく、同じようなことで悲しみ悩み喜ぶのだと、しみじみわかってきたせいもあります。
そんな歳に自分がなってきたということでしょう。
このアルバムでは、シャンソン界で私の尊敬する先輩方の作品を入れました。こうして好きなシャンソンをまとめたアルバムを作れるのは、贅沢この上ないことです。この身の幸せを思うと同時に、一人でも多くの方に、「ああ、シャンソンてのも案外いいものだな」と思ってもらえたら、そう願うのみです。