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無色透明なのに激情型シンガー?! 櫻井里花 1stAL『ありがとうじゃ足りないよ』を発売!!


アルバム『ありがとうじゃ足りないよ』発売

元スィートショップの近藤薫プロデュースのもと7月30日に1stシングル『短篇小説/ルーレットを回して』を発売し、デビュー。自身の誕生日である11月16日に四谷天窓で行ったワンマン公演はソールドアウトを記録。その勢いを示すように、櫻井里花は12月5日(水)に早くも1stアルバム『ありがとうじゃ足りないよ』を発売する。

櫻井里花の色に染め上げる

アルバム『ありがとうじゃ足りないよ』から見えてくるのは、「その歌があるべき姿を描こうと自分の気持ちを寄せては、何時しか櫻井里花の色に染め上げている」ところ。
近藤薫が提供した曲たちに本気で惚れ込んでいるからこそ、それぞれの世界観へ全力で飛び込むことで、しっかり物語の主人公の感情と同化。でも、純朴で真っ直ぐな歌声は、どんな曲調だろうと染まりきることはない。むしろ、何も知らない純粋な女の子が、様々なスタイルの洋服(楽曲)を着替えては、いろんな自分の姿を無邪気に楽しんでいるようにも見える。

【写真を見る】櫻井里花がアニメの主人公?1stアルバムのジャケ写

素材が強い色を発しているからこそ、どんな洋服を着ても櫻井里花という存在へ先に惹きつけられる。短期間でファンを増やしてきたのも、そこへ大勢の人たちが惹きつけられたからだ。

櫻井里花は、アルバム『ありがとうじゃ足りないよ』について、こんな想いを語ってくれた。少し長めのコメントだが、ぜひ記したい。

櫻井里花コメント

「わたしは、本当にまわりの人たちに「ありがとう」といくら言っても足りないくらい良くしてもらっています。まさにアルバム『ありがとうじゃ足りないよ』は、タイトル通り、感謝の言葉が尽きない、すごく重みのある1枚だと思います。

中には、『短篇小説』や『グレーのスーツのおじさん』のような今のわたしには背伸びした歌が多いけど、『Baby blue~くっついていたいよ~』や『WALK』のように、等身大のわたしを投影した歌も入っています。でも、今は背伸びをした歌だとしても、何年後かには背伸びをした歌が等身大となり、『Baby blue~くっついていたいよ~』や『WALK』を「若いなぁ」と言っている可能性だってあるかも知れません。それくらいどの歌も、ずっと長く歌い続けていきたいです。

【MVを見る】森で熱唱!切ない恋を短編小説に例えた「短編小説」

わたし、夜中になるほど気持ちがネガティブになり、自分に自信を持てなくなることがあります。だけど「そんなことを言ってられない」「悩んでいる時間は無駄」「もっと多くの人たちにこの想いを伝えなきゃ」と、気持ちを前向きにしてゆくアルバムにもなりました。

曲を作ってくれる人がいて、楽器を演奏してくれる人がいて、編曲してくれる人がいて、やっとわたしが歌って作品になる。それを聞いてくれる人がいるからライブも出来て、次の作品へ繋げていける。誰か一人でも欠けたら、今の状況はあり得ないこと。だからこそ、ずっと感謝の気持ちを忘れずに歌っていきたいなと思います。

わたしはこれからも「ありがとうじゃ足りないよ」という気持ちを持ちながらライブ活動を続けますし、この作品をいろんな人たちに届けることが、今の櫻井里花を応援してくれるみなさんへの恩返しになると思っています。何よりこれから先、何か迷うことがあっても、このアルバムへ触れることで今の気持ちにわたしは戻れます。だからかな、このタイトルを見るだけで泣けてくるのは」

◎アルバム『ありがとうじゃ足りないよ』試聴音源


なりたい自分を見いだす最初の道標

櫻井里花にとって1stアルバム『ありがとうじゃ足りないよ』は、なりたい自分を見いだすための最初の道標となる作品。まだまだ成長過程のように、今はまだ角張った金平糖みたいだ。彼女の場合、角が取れて丸くなるのではなく、そのとんがりをもっともっと突き出そうしている。櫻井里花がこれからどんな色を描き出すシンガーになってゆくのか、楽しみだ。

最後に、本人の楽曲解説を掲載しておこう。アルバムを聞くうえでの参考にしていただけたら幸いだ。

TEXT:長澤智典



『タイムリミット』

わたしのまわりには、すごい才能を持った人たちがいっぱいいます。その人たちと自分を見比べては、自信を失くして落ち込むこともあります。だけど、そんなわたしを信じてみなさんが支えてくれるから、わたしはこうやって進み続けられるのも事実です。自分一人で「駄目だ、駄目だ」と思っていると、まわりの風景さえ歪んで見えてしまうけど。わたしを支えてくれる人たちを信じてさえいけば、その景色はくっきりとしてきますし、真っ直ぐに突き進もうという気持ちにもなれます。

タイムリミット(限界)など自分で決めずに進んでいこう。自分自身と向き合いながら前を向いてゆく気持ちを、わたしは『タイムリミット』を歌うたびに感じます。

『短篇小説』

『短篇小説』は、暗い感情を歌にしたマイナー調の楽曲。激情するように声を張り上げ歌う面もあるように、表現するのが難しい歌。最後には前を向くけど、その気持ちへ辿り着くまでは深い海の底を潜り続けるような感覚でした。最初は真っ暗な感情という印象でしたが、歌い込むにつれ要所要所へ主人公の苦しい気持ちと言いますか、相手に対する未練を抱えながらも、それでも前へ進む想いなど、いろんな感情が入り交じっているのが見えてきました。しかもこの黒は、最初から闇のような黒ではなく、紫や灰色など、いろんな色(感情や経験)が入り交じったことで黒になったとも感じるようになりました。その気持ちを理解したうえで、わたしは叫ぶように歌っています。

『Baby blue~くっついていたいよ~』
                
わたしにとって『Baby blue~くっついていたいよ~』は、妄想の世界。わたしが普段からしている妄想の世界そのものが『Baby blue~くっついていたいよ~』には広がっていました。おかげで、ずっとニヤニヤしながら歌っていたのを覚えています。中へ、「どうして私を選んだの?」という歌詞が出てきます。そこを歌うたびに、「現実で恋愛をしたらこういうことを言うのかな??」と妄想をしながら、やっぱしニヤついています(笑)。

『ありがとうじゃ足りないよ』

大好きな相手だからこそ、接してゆくに際しても、本来の自分と、相手に合わせたい自分という感情の狭間で心が葛藤してゆくこともあると思います。その気持ちの選択の仕方によって、この子は、大好きな人との時間は戻らないものになってしまいました。そこに届いた大好きな人からのメッセージ。そこでまた彼女の気持ちが揺れ動く、その様がとても切ないなと感じました。

白い紙の上にスポイトで色水をポトンと落とすと、ジワッーと色が滲みながら広がるじゃないですか。シンプルな楽曲だからこそ、その上に感情を落としたときにも、その想いがジワジワと広がってゆく。『ありがとうじゃ足りないよ』を聞くときは、ぜひ目を閉じて、すべての感情をシャットダウンし、何も考えずに音楽だけに集中して聞いて欲しいなと思います。

『グレーのスーツのおじさん』

品川にあるビルの25階のオフィスで働いているおじさんが、バーで働いている若い女の子に「ちゃんと就職をして、将来有望な彼氏をみつけなさい」と語る歌が『グレーのスーツのおじさん』になります。「わたし、こんなお店で働いたどころか、行ったこともないよ」と、最初はオロオロしていましたけど(笑)。主人公の女の子が抱えている気持ちには、わたしも共感を覚える面が強くありました。

わたしは今、大学4年生。
まわりのみんなは就職など将来の安定した進路を考えているけど、わたしは自分の夢を追いかけたい。そこは、歌に登場する彼女と同じ気持ちのように、「じつはぜんぜん自分と遠くない話」なんだと、歌いながら思えるようになりました。

ただ、MVの撮影は難しかったといいますか、わたし、生まれて初めて付け睫をつけ、濃いお化粧をしたように、こういう機会がなかったら一生出来なかった姿になれたことは良い経験にもなりました(笑)。

『ルーレットを回して』
         
『ルーレットを回して』の特色は、一番と二番で歌詞の視点が変わってゆくこと。男性の気持ちと女性の気持ち、それぞれを先に歌詞へ記しながら、互いの感情が絡み合うことで楽曲として成立してゆく。聞くときにも、そこを感じてください。

『WALK
  
『WALK』はめっちゃ前向きな曲です。わたしの好きな歌詞が、「守りたいものは何でしょう 壊したいものは何か」。ただ真っ直ぐに突っ走るのではなく、「自分の中で何が大切か」をしっかり持ってさえいれば、何でも抱え込むのではなく、不必要なものは切り捨てていけるし、自分がどう成長していけば良いのかもわかってゆく。その物事が良い方向へ行くのか悪い方へ進むのか今はわからなくても、確かな信念を持って歩き続けてさえいれば、結果「良い」になるという歌です。

身に付けたものを持ち続けたい気持ちもわかりますけど、変わってゆくうえで、ときには捨てる勇気も必要だと思います。

『おつかれさん、また明日。』

自分の中で何かをあきらめながら日々を過ごすことや、本当は何がしたかったのか、そんなことを考える瞬間って、みんなの中にもあると思います。わたしも深夜になると、そういう気持ちに襲われることがあります。先のことをあきらめ、今のまま進み続けるのか。自分で一つの区切りをつけ、新しい道へ飛び込もうとするのか…。

わたしは変わっていきたい人。後悔しないで進める道がどれかはまだわからないけど、やりたいと思った道へわたしは進みたいし。そうやって、明日を変え続けていきたいなと思います。

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