アルバム『What The World Needs Now』ツアー
ゴスペラーズが2月23日に開催した苗場プリンスホテル ブリザーディウム公演で昨年10月19日からスタートさせ、約7万人を動員した全国ツアー「ゴスペラーズ坂ツアー2018〜2019 “What The World Needs Now”」が千秋楽を迎えた。【雨が曲の印象を引き立てる!】ゴスペラーズ新曲『ヒカリ』MV公開!土砂降りの雨の中、ゴスペラーズ5人が熱唱!
世界的プロデューサーBryan-Michael Cox & Patrick “J. Que” Smithとタッグを組んで制作されたアルバム『What The World Needs Now』を引っさげ開催された本ツアー。
"世界には、ハーモニーが足りない。"
ステージが暗転するとバックライトの光を浴び、シルエット姿のメンバーが浮かび上がる。昨年2月に意見広告として掲載された「世界には、ハーモニーが足りない。」という声が会場に鳴り響くとバックライトが消え、メンバーがステージの高みに姿を見せた。村上てつやの「苗場、お待たせ」の声に客席も歓声で応え、『In This Room』でライブはスタート、めくるめくフォーメーションを変えるステージングが人気のセクシーなアッパーチューン「パスワード」へと繋いでいく。
自己紹介の後のMCでは、千秋楽となる苗場公演が全国の映画館36館にライブ・ビューイングされていることに触れ、各地の映画館への呼びかけを行った。途中、突然ジャケットを全員脱いでライブ・ビューイングのカメラにアピールを始めるなど、楽しげなムードで会場をピースフルに盛り上げた。
アルバム収録曲『Sweetest Angel』『Ashes』『DON’T LEAVE ME NOW』を立て続けに披露し、アルバムの楽曲制作に携わったMayu Wakisaka、竹本健一との出会いやエピソード、Bryan-Michael Cox & Patrick “J. Que” Smithが来日した際の出来事を語った。
多重録音機材のルーパーを使用する『RIDIN’ HIGH』、アカペラナンバーの『星屑の街』『ひとり』を歌い上げ、『永遠(とわ)に』の作曲者である妹尾 武を迎え『まっすぐな橋』をピアノ伴奏で披露した。
そしてステージはアコースティックコーナーへ。最新アルバム収録の『Goodbye』、ソプラノサックスが奏でるメロディーと爽やかなアレンジが施された『約束の季節』、4月24日にDVDリリースもされる映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」の主題歌『Seven Seas Journey』へと繋いでいく。
アルバムのテーマカラーでもあるピンクのスーツに衣装を替えた5人は、「Hiding Place」「NOTHING」「Right by you」「アンジュナ」とメロウなナンバーを畳み掛けていく。
客席からも大合唱が
MCで後半戦のテーマを“とにかく明るい後半戦”にすることをドラムロールに合わせ発表し、その宣言通り『for U』『It’s Alright 〜君といるだけで〜』で客席はクラップが鳴り響き、『Vol.』は歌い出した瞬間から大合唱が巻き起こる。『太陽の5人』ではメンバーも笑顔でソウルステップを踏み、ライブで大盛りあがりとなる『1, 2, 3 for 5』で会場のボルテージは最高潮を迎えた。
「今までたくさんの出会いから力を得て、僕たちは歩き続けて来られました。」と客席に感謝の気持ちを伝え、『永遠(とわ)に』を歌い始める。
エンディングではメンバー全員がマイクスタンドにマイクを置いたまま前に歩き出し、生声でハーモニーを奏で、客席からはこの日一番の歓声が巻き起り、『永遠(とわ)に』を一緒に制作したBryan-Michael Cox & Patrick “J. Que” Smithと16年ぶりにタッグを組んだ楽曲『ヒカリ』で本編を締めくくった。
メンバーの感謝の言葉
アンコールはメジャーデビュー15周年の時に制作された『ラヴ・ノーツ』でスタート。バンドメンバーを送り出したあと、
「最高の千秋楽でした!(酒井雄二)」
「皆さんの歌声がほんとすごかったです!(北山陽一)」
「40公演思いっきり歌えました!(黒沢 薫)」
「1公演でも多くの皆さんと会える時間を増やせますように(安岡 優)」
「もうすぐ25周年という時間を与えてくれた皆さんに感謝しています(村上てつや)」と一人ずつ感謝の言葉を伝える。
ラストナンバーは『epilogue』。アルバムタイトルで“今、世界に足りないものは?”と問いかけ、ゴスペラーズが出した答えは“ハーモニー”とアカペラで歌い上げる。歌い終えると観客はスタンディングオベーションでメンバーを見送り、全40公演に及んだ全国ツアーは千秋楽を迎えた。
「ゴスフェス」開催決定!
メジャーデビュー25周年イヤーに突入したゴスペラーズは3月20日にグループ初となるトリビュートアルバム『The Gospellers 25th Anniversary tribute 「BOYS meet HARMONY」』をリリース、6月22日、23日にはゴスペラーズ主催のコラボレーションライブフェス「ゴスフェス」の開催も決定している。
「ゴスペラーズ坂ツアー2018〜2019 “What The World Needs Now”」
新潟・苗場プリンスホテル ブリザーディウム セットリスト
01. W2N2
02. In This Room
03. パスワード
04. Sweetest Angel
05. Ashes
06. DON'T LEAVE ME NOW
07. DAWN 〜夜明け〜
08. RIDIN' HIGH
09. 星屑の街
10. ひとり
11. まっすぐな橋
12. Goodbye
13. 約束の季節
14. Seven Seas Journey
15. Hiding Place
16. NOTHING
17. Right by you
18. アンジュナ
19. for U
20. It's Alright 〜君といるだけで〜
21. Vol.
22. 太陽の5人
23. 1,2,3for5
24. 永遠(とわ)に
25. ヒカリ
[ ENCORE ]
01. ラヴ・ノーツ
02. epilogue