名古屋で初ワンマン公演を開催!
つねに様々な動きを企てているCANDY GO!GO!が、今年最初に起こした大きなアクション、それがHOLIDAY NEXT NAGOYAを舞台にしたワンマン公演だった。これまでもイベントライブへの出演を通し、名古屋にはたびたび遠征を繰り返していた。その積み重ねの中、「この地にもCANDY GO!GO!を支持する熱い人たちが多くいれば、その輪を大きく広げられそう」と、彼女たちは足を運ぶたびに感じ続けてきた。
果たしてその感触は本物なのか、勘違いだったのか。それを確かめる最初のアクションとして、アイドロックというCANDY GO!GO!の姿勢を一番リアルに伝える術となるバンドを従え、3月2日(土)、HOLIDAY NEXT NAGOYAの地に立っていた。
【インタビュー】枚数になんかこだわらねぇ!大切なのは奪ったハートだぜっ!CANDY GO!GO!
6月に9周年ワンマン公演をTSUTAYA O-WESTで開催決定!
先に、最新情報をお届けしよう。CANDY GO!GO!は、6月19日にTSUTAYA O-WESTを舞台に、結成9周年ワンマン公演を行う。さらに同日、ポニーキャニオンインディーズよりミニアルバム『IDOROCK-beyond-』を発売することも伝えてくれた。
この日は、CANDY GO!GO!の候補生であり、道玄坂上り隊のメンバーとしても活動中の夏井さらが、初めてCANDY GO!GO!のステージに加わる日。さらに、新曲の初披露も兼ねていた。
オープニングアクトを担った道玄坂上り隊(瀬戸美咲希&宇野みずき from CANDY GO!GO!候補生)のステージに続き、ついにCANDY GO!GO!初となる名古屋でのワンマン公演の幕が開いた。
観客を挑発する大胆なパフォーマンス
名古屋での初ワンマン公演という理由もあり、地元ファンと遠征組が入り交じる光景が生まれた場内。「Let's Get A Party!!」、メンバーたちの歌声を合図に飛び出したのが『ハイボールの制約』だ。
アイドロックの洗礼を浴びせようと、クールでスリリングな楽曲を提示。「もっと来い!!」と激しく煽るメンバーらの声を受け、叫ぶ観客たち。
CANDY GO!GO!が示したのは、ただのパーティじゃない。胸を熱く震わせ、興奮を導き出し、己を野生に変えてゆくパーティだ。心を激しく揺らせと、CANDY GO!GO!はワイルドでアグレッシブな『overdrive』を突きつけた。
高く突き上げた拳を揺らし、観客たちを挑発。彼女たちの勢いに負けてなるかと身体でぶつかるファンたち。感情の針は、早くもレッドゾーンを指そうとしていた。
猛々しい演奏に乗せ、菜月アイルがゲスな表情と艶めいた歌声を魅力に『禁断relation~ゲスLOVE~』を歌唱。あえてビッチな様を見せ、観客たちを雄々しく挑発。女豹のように妖しく気高くせまる姿も、大人なロックアイドルCANDY GO!GO!らしさ。
挑発のバトンを受け取った磯野未来となぎさりんは、疾走する『Yes-Yes-Yes』に乗せ、どんな逆境も自分の意志で乗り越え「強く生きろ!!」と歌いかける。生き様を示す歌声に心が嬉しく震えだす。フロアに生まれた観客たちの絶叫の、なんと凄まじかったことか。
「活動9年目にして、ようやくみなさんのおかげで名古屋でワンマンライブを行うことが出来ました」(なぎさりん)の言葉に続き、メンバーたちも、
「名古屋名物てんむすとかけまして CANDY GO!GO!のライブと解く その答えは、どちらもノリが大事でしょ」(永瀬りか)、「平成最後のワンマンライブ、みんなでびっしょびしょのぐっちゃぐちゃになって熱い夜を過ごしましょう」(杉本莉愛)、
「伝えたいことは身体で伝えていくのて」(磯野未来)など、銘々に想いを語っていた。
バラードだってお手のもの
これまでの熱狂とは表情を変え、CANDY GO!GO!はバラードの『Kiss me more』を歌唱。女性が胸の内に抱いた痛く切なく、でも深い愛情を、杉本莉愛を中心にマイクをリレーしなから伝えてきた。悲しい歌の最後に杉本莉愛が語った「まだまだこれからでしょ」の甘えた声ながらも前向きな言葉にも、心がキュッと揺さぶられた。
表情は一変、CANDY GO!GO!は軽快に弾むポップでガーリーなロックンロールナンバー『Pretty Pain』を、軽やかなステップ混じりに歌いながらファンたちへプレセント。ふたたびフロアへ身体を揺さぶる光景を描きだした。
弾けたノリを膨らませるように、晴れた表情で届けた『ファンファーレ』。この歌へ彼女たちと一緒に飛び乗ったとたん、広大なハイウェイをスカッと走り抜ける気分になれる。「走りだせ」「立ち上がれ」「立ち向かえ」と、明るい表情で歌いかける彼女たち。
この力強いメッセージ、いや、強い意志こそがアイドロックだ。
「この歌は、CANDY GO!GO!を卒業したメンバーへ向けて届けたいと思います」(なぎさりん)。『ファンファーレ』がアイドロックの始まりを担う表情の一つなら、揺れる気持ちのままに歌う『CANDY』は、アイドロックの本質と言うべき楽曲。
この日は、卒業したメンバーたちの想いも名古屋に連れ出し、こんな最高の景色を描けるまでCANDY GO!GO!は成長したという喜びを、歴史を担った卒業メンバーたちと共に心で味わっていた。
磯野未来と永瀬りかがダンスを担当。心震えるままに、なぎさりんが『事件File.55』を歌いだした。絶望の淵の上で、深い愛情を抱いた想いを歌唱。その声にズッと視線が、心が縛られていた。
盛り上がりはどんどんヒートアップ!
さぁ、ここからは感情に光を注ぎ込む時間だ。流れたのが『神様のイジ悪』。気持ちのアクセルを踏み込みながら、軽快に走る演奏の上で凛々しい歌声を響かせるメンバーたち。どんどんフロアへ熱が膨らみ出す。「もっと熱くなろうか!!」、勢いへ拍車をかけるように突きつけた『JACK!』。ワイルドでダイナミックな楽曲の上で、メンバーたちが雄々しく挑発。沸き上がる熱へ浮かされるままに騒ぎたい。いや、騒がずにいれない。ファンたちの掛け声も飛び交った、まさに最強のロックチューンだ!
次に披露したのが、菜月アイルがリードヴォーカルを取った新曲の『Dahlia』。重厚さを携えて駆けるマイナー調のビートロッチューンに乗せ、激しく揺れ動く気持ちのままに歌声をぶつける。その姿から視線を外せない。
シリアスな表情のもと、心へグサッと想いの刃を突きつける感情チューンがCANDY GO!GO!へ新たに加わった。
会場へギラギラとした熱を連れ出すように、CANDY GO!GO!は『Cinderella Call』を歌唱。この歌が飛び出すたびに心が眩しい光に包まれる。華やかな歌声に触発され、顔をクシャクシャにしながら舞台上へ熱い声をぶつける観客たち。
まさに、華やかな熱狂へ連れ出す最強のパーティポップチューンだ!「夢を信じてる」の歌詞のように、何時だって彼女たちは僕らを眩しい世界へ連れ出してくれる。それが嬉しいじゃない。
さぁ、手にしたタオルを振りまわし一緒に無邪気にはしゃごうか。何時だって『YOU』は、触れた人たちを眩しい青春の風景へ連れ出してゆく。何事にも、純粋に真っ直ぐな気持ちのままに突き進んでいた頃の自分へ戻してくれる。
満面の笑顔でタオルを振りまわし歌い踊るメンバーたちの姿は、まるで汚れなき少女たちのようだった(多分ね)。
最後は溢れ出る"愛情"を伝えて
ライブも終盤へ。光を集めるように、CANDY GO!GO!は『大切なお知らせ』を温かい想いを胸に歌唱。舞台の上からあふれ出るのは、彼女たちの「愛情」。ここにいるみんなと気持ちを一つに繋がりたい。その想いの絆を、彼女たちは歌声を通して届けてくれた。
さぁ、ここから最後まで、彼女たちと一緒に全力で駆けようか。飛び出したのが、明日へ突き進む勇気をくれる『endroll』だ。彼女たちが絶対に叶えられると信じている夢を一緒に現実に変えるまでは迷うことなく、確かな自信を胸に共に走りたい。
『endroll』は、ファンとメンバーたちとが共に明日へ進むための誓いを分かち合う歌。互いの絆をきつく結びあう最強の心の応援歌だ。
最後にCANDY GO!GO!は『Nervous Venus』をプレゼント。CANDY GO!GO!流シンガロングナンバーを通し、会場中へ♪Nervous Venus♪の声が轟き渡る。終盤には、ファンたちの歌う♪Nervous Venus♪の歌声が会場中へこだまする場面も。
何時だって、そう。CANDY GO!GO!のライブへ触れるたび、何時しか僕らはクシャクシャな笑顔のもと、メンバーらと心と心で強く抱きしめあえている。その喜びに打ち震えたくて、気持ちの奥底から沸き上がる嬉しさに身体中を満たしたくて、何時までだってその姿を追いかけていたくなる。
アンコールの最初に披露した『HONEY TRAP』では、気持ちが欲情した磯野未来が上半身水着姿でステージに登場。その姿で会場も、おっぱいも揺らしていくとは。これも、CANDY GO!GO!流のハニートラップ。
こんなにも視線の泳ぐ甘い罠なら、いくらでも溺れたい。続く華やかなパーティチューン『JUMP×JUMP』でも、メンバーも観客たちも一緒に飛び跳ね、この空間に生まれた幸せをむさぼるように味わっていた。終盤には、瀬戸美咲希と宇野みずきが2階から降り注いだ無数のバルーンがフロア中を埋め尽くして?いった。
本人たちも、観客も、全力で楽しんだ今回のワンマンライブ!
最後は、この日の会場に作りあげた熱狂を、さらに大きな景色に変えることを願うように。自分たちの力で、夢をすべて現実の景色として形にすることを誓うよう『Fake News』を歌唱。
と書いているが、メンバーも、会場を埋めた観客たちも、この楽しさを存分に味わい尽くそうと汗振り乱し、全力ではしゃいでいた。
ここに生まれた風景こそが、リアル。着飾り偽ったフェイクな情報ではない、ここに広がった熱狂の景色こそが、今のCANDY GO!GO!の現実であり、未来を描くための鍵となる光景だ。と書きつつ、この文章も少し着飾っていますけどね(笑)。
次は6月19日にTSUTAYA O-WESTで行う9周年ワンマン公演。同日に発売するミニアルバム『IDOROCK-beyond-』と一緒に、この熱狂の続きの景色を、今度はCANDY GO!GO!のホームグラウンドである渋谷に描こうか。
TEXT:長澤智典
SET LIST
・MITSUKO・ハイボールの制約
・overdrive
・禁断relation~ゲスLOVE~
・Yes-Yes-Yes
・Kiss me more
・Pretty Pain
・ファンファーレ
・CANDY
・事件File.55
・神様のイジ悪
・JACK!
・Dahlia
・Cinderella Call
・YOU
・大切なお知らせ
・endroll
・Nervous Venus
[ENCORE]
・HONEY TRAP
・JUMP×JUMP
・Fake News