『比較的すぐ』発売?!
小沢健二の動画が突如ユニバーサル・ミュージック公式YouTubeページで公開され、「17年ぶりのオリジナルアルバムがリリースされるのでは?」とネット上で憶測を呼んでいる。動画では「動」「フ」「ぺ」など意味不明の文字が無人の地下通路に吊られており、新曲と思われる曲をバックにカメラが地上に上がると、小沢本人らしき人影が通りかかった後、「2019 COMING (RELATIVELY) SOON」と書かれた英語のネオンサインが点灯する。
ネット上では、ネオンサインは「2019年(比較的)近日公開」であり、地下通路の文字は色ごとに読むと「流動体」「フクロウ(オリジナル・バージョン)」「アルペジオ」「薫る」となることが指摘されており、そこから「『薫る』という新曲を含む、近年の3枚のシングル曲を収録したアルバムが『比較的すぐ』発売される」という意味が読み取られている。
小沢は2017年2月に19年ぶりのシングル『流動体について』を突如発表し音楽シーンに復帰した後、同年9月のシングル『フクロウの声が聞こえる』ではSEKAI NO OWARIとコラボ。
2018年2月には映画『リバーズ・エッジ』主題歌『アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)』を発売し、同年春に武道館2DAYSを含む大規模なツアーを行っている。
となるとファンが期待するのは、今年発売されれば歌ものとしては17年ぶりとなるオリジナル・アルバムというわけだ(2006年発売のインスト・アルバム『毎日の環境学』からは13年ぶり。歌ものは2002年の『Eclectic』以来となる)。
動画公開されてすぐに、撮影場所である東京都港区飯倉片町の交差点を訪れる熱心なファンたちも現れた。
「多幸感がすごい」楽曲!
ネット上では4日、小沢の楽曲配信がアナウンスなく拡大されたことも確認されており、中でも未発表の『強い気持ち・強い愛 1995 DAT Mix』なる7分近いトラックが、「多幸感がすごい」とバズっている。24年の時を経て、90年代の小沢健二の作品の質の高さを改めて知らせる音源と言える。
この配信拡大によって、90年代を代表するアルバム『LIFE』や『刹那』、シングル『流動体について』など、配信ではiTunesとApple Musicのみに解放されていた音源が、主要配信サイト(Amazon、LINE MUSIC、レコチョク、Spotify、AWA)に解放された模様だ。
90年代の小沢作品は、今日もサントリービール「金麦」CMに今回公開された『強い気持ち・強い愛 1995 DAT Mix』、アサヒ飲料「カルピス」CMに『ラブリー』、ANAのCMに『ぼくらが旅に出る理由』が使われるなど、タイムレスなイメージを確立している。
その小沢が2019年、新しく描く「今」はどんなものなのか? 配信を聴きながら、「比較的すぐ」リリースされるニューアルバムに期待が高まる。
【謎の動画URL】