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自らの歌の原点ともいえる奄美シマ唄を国内外の鬼才がREMIX 第一弾は坂本慎太郎!


“奄美シマ唄の再構築”企画スタート

2002 年「ワダツミの木」の大ヒットからデビュー16 周年を迎え、その歌手活動が充実期を迎える中、自身の歌の原点である「奄美シマ唄」集の新録アルバム「元唄~元ちとせ 奄美シマ唄集~」を昨年 11 月にリリース。



10 代の頃から地元・奄美大島でシマ唄の唄者(うたしゃ)として活躍していた元ちとせが「今の声で歌うシマ唄を残したかった」と語るアルバムが多方面から高い評価を受ける中、“奄美シマ唄の再構築”とも呼べる新たなフェーズに突入する企画がスタート。

このアルバム楽曲の未知数の可能性と魅力が引き出された気鋭のアーティストによる REMIX 配信リリースが決定し、サブスクリプション、配信サービスにて各月1曲を配信。

後にアナログとしての発売も予定されている。

坂本龍一はじめ革新的アーティストがラインナップ


Photo by zakkubalan(C)2017 Kab Inc.

参加アーティストには元ちとせとも親交が深く、日本を代表する音楽家でもある坂本龍一をはじめとして、ゆらゆら帝国解散後、独自のスタンスで国内外へ活動の場を広げている坂本慎太郎、

ジャズやヒップホップをベースにしたドープなビートの開拓者Ras G、異ジャンルとのコラボで新たなアンビエント・ミュージックの世界を構築している鬼才 Tim Hecker、海外からの評価も高い新しい日本の才能 Chihei Hatakeyama など各ジャンルの革新的アーティストがラインナップされている。


またジャケットは「元唄〜元ちとせ奄美シマ唄集〜」と同様に信藤三雄氏がデザインを手がけ、日本画家・田中一村氏の作品が使用されている。

異ジャンルとの融合により生まれた新しい唄 異世界へ誘う幽玄の音楽がここに誕生。



第一弾坂本慎太郎 配信

6 月 26 日に配信となる第一弾は日本のみならず海外での活動でも注目されている坂本慎太郎(ex-ゆらゆら帝国)が、奄美シマ唄のスタンダード「朝花節」をリミックス。

ループ感のある呪術的リズムに美しいボーカルが融合したシンプルでありつつ中毒性のある一曲に仕上がった。

オフィシャル WEB サイトにはこのリミックスプロジェクトのスペシャルページが立ち上がっており、

坂本慎太郎からのコメント、音楽評論家 小野島大による解説、映像作家 黒木裕貴が監督を務めたミュージックビデオがアップされている。

元唄 幽玄 〜元ちとせ奄美シマ唄 REMIX〜 スペシャルページ


元ちとせ 朝花節 REMIXED BY 坂本慎太郎 MUSIC VIDEO


6 月 26 日配信 元ちとせ 朝花節 REMIXED BY 坂本慎太郎ページ


楽曲解説

2018 年 11 月に発売された、元ちとせ自らの原点である奄美大島の「シマ唄」新録アルバム『元唄(はじめうた)~奄美シマ唄集~』が、気鋭のアーティストたちのリミックスで新たな表情を見せる配信リリースが決定した。

第一弾は、アルバムのオープニングを飾る楽曲であり、大河ドラマ『西郷どん』奄美大島編でも話題となった、奄美では誰もが知るポピュラーな歌シマ唄「朝花節」である。

元ちとせは中孝介と共に、二丁の三味線弾き語りで、オーソドックスかつトラディショナルなシマ唄を聴かせたが、ここでリミックスを担当したのは坂本慎太郎。

元ゆらゆら帝国のヴォーカリスト/ギタリストとして活躍、現在はソロとして活動中の異才だ。

サイケデリックでエクスペリメンタルなオルタナティヴ・ロックの極北だったゆらゆら帝国の解散後、

ロックの画一的な集団熱狂やありきたりな定型表現、安直な共感狙いの歌詞などに背を向け、ロックの本質に迫る感覚や思想を追求して独自の境地を歩む坂本は、現在までに 3 枚のソロ・アルバムを発表している。

いずれも現代ポップ・ミュージックの流れに一石を投じるような刺激的な作品であり、ゆらゆら解散以来、2017 年に新たなバンド編成で久々に再開したライヴも、高い評価を受けている。

今回の「朝花節」リミックスも、いかにも坂本らしいサウンドが全開だ。

元ちとせの美しくオーガニックなオリジナル・ヴァージョンを、元ちとせと中孝介のヴォーカルのみを残し、時にはそのヴォーカルさえも大胆にエフェクトを施し、リズム・マシーンとベースの簡素なリズム、ラップ・スティールの夢幻的なリフレインのみの隙間だらけのアレンジで楽曲を構成。

最近の坂本作品に通じるトロピカルでムーディーでサイケデリックで、どこか空虚な面持ちをたたえた全く独自のサウンドに仕上げている。

最初から最後までクールでフラットなトーンを貫き、おおげさな盛り上がりもドラマティックな展開もなく、それでいて原曲の生命のエネルギーに満ちたポジティヴィティを失うことなく、2019 年最先端のポップ表現に仕上げる、その手腕には脱帽のほかない。

原曲がオーソドックかつトラディショナルな作品なのに、いやだからこそ、こうした大胆で実験的なリミックスを施す意味があるし、全く違う景色を見せることで、オリジナル・ヴァージョンの美しさがさらに際だっているのである。

これまでほとんどまったく接点さえも見いだせなかった両者の邂逅は、かくも刺激的で実りのあるものになった。
小野島 大(音楽評論家)

坂本慎太郎コメント


原曲のボーカルがとにかく素晴らしかったです。

自分が好きな古いリズムボックスのスカスカなサウンドと、シマ唄が合体したら面白くなるかも?
と思いやってみました。

結果的になんだかよくわからない不思議な曲ができて自分では大変気に入ってます。

プロフィール 坂本慎太郎
1989 年、ロックバンド、ゆらゆら帝国のボーカル&ギターとして活動を始める。

2010年ゆらゆら帝国解散後、2011 年に自身のレーベル、”zelone records”にてソロ活動をスタート。今までに 3 枚のソロ・アルバム、1 枚のシングル、6 枚の 7inch vinyl を発表。

NY の”Other Music Recording Co.から、1st アルバム『How To Live With A Phantom (2011)』と 2nd アルバム『Let’s Dance Raw (2014)』、

”Mesh-Key Records”から 3rd アルバム『Love If Possible (2016)』を US/EU/UK でフィジカルリリース。2014年には、Mayer Hawthorne とのスプリット 7inch vinyl が、全米/全欧のRecordStoreDay でリリースされる(zelone/Republic)。

2017 年、ドイツ・ケルンで開催された「WEEK-END Festival #7」にて初のソロライブで出演。

Devendra Banhart とのスプリット 7inch vinyl『Another Planet』 (ドイツ Slow Boy Records) をリリース。

2018年、9 月に中国ツアー(北京、杭州、深圳)。11 月にオランダ”LE GUESS WHO?”、ロンドン単独公演、そして 12 月にメキシコ・アカプルコでの”Festival Trópico 2018”に出演。

2019 年、サンパウロの O Terno の新作「atrás/além」に 1 曲参加。様々なアーティストへの楽曲提供、アートワーク提供他、活動は多岐に渡る。

official HP



中毒性がすごい

<UtaTen編集部からのコメント>
坂本慎太郎の手掛けた「朝花節」のリミックスを聴いた時、正直「なんだこれは」と驚きました!

浮遊感のある不思議なリズム、呪文のような言葉…まるで何かの儀式を思わせる楽曲です。

元の「朝花節」は奄美民謡で、奄美大島では人が集まるとよく歌われる曲ということですが、それがこんなにもアレンジされると印象ががらりと変わりますね。

こんなアレンジができたのもポップ・ミュージックの流れに一石を投じるような楽曲を作り出している坂本慎太郎ならではなのかもしれません。

気になった方はぜひ聴いてみてくださいね♪

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