新曲『RukakanTown』配信
アルバム『AINOU』以来、『LINDY』『q』と立て続けに配信シングルをリリースした中村佳穂が、次なる新曲『RukakanTown』を9月4日配信した。また、2019年12月10日(火)に自身最大規模となる新木場 STUDIO COAST にて自主企画ライブを行うことも決定。チケットオフィシャル先行(抽選)は9月4日より受付開始。
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連続配信3作目、幻想的な物語の世界観
メロディー、歌詞、ジャケット、その全てから幻想的な物語の世界観を感じる配信シングル『Rukakan Town』。昨年11月の濃厚でぶっ飛んだアルバム『AINOU』から、グル―ヴィーで強い攻めを感じた7月の配信シングル『LINDY』、緩やかで穏やかな空気感が沁みた8月の配信シングル『q』。まさかの3ヶ月連続リリースとなったが、今回もレミ街の荒木正比呂(Prg)、深谷雄一(Dr)、馬喰町バンドの武 徹太郎(Gt)という前2作の流れを汲む演奏メンバー。
冒頭のくぐもったプログラミング音から、前2作との違いを感じ、これから何が起きるんだろうと興味を惹かれる。そこからギターが爪弾かれるようにリフレインされ、ハンドクラップも入り、どこか牧歌的な雰囲気すら感じる。
まるでポエトリーリーディング
軽快なテンポに乗り、メロディアスに歌われるが、「幽霊はね、」、「大抵はね、」、「Wake Up」というパートのリズミカルな感じがとても心地よい。そして、気になったのは次のパートであり、続編的な感じで終盤にもあるパートの2ヶ所。まるでポエトリーリーディング的な台詞というか、ミュージカル映画のような台詞というか。
台詞の様なフレーズが物語の肝
今回の3作の中で一番物語要素が強い楽曲。幻想的、つまりファンタジーな物語。「幽霊はね、忘れ物が集まる似た街に住んでる 大抵はね、空っぽのバケツの底」なんて歌詞も、その世界を想像したくなってくる。台詞の様なフレーズが、この物語の肝だと想う。なので、是非とも耳をすまして聴いて欲しい。
ジャケットにも不思議な世界観が
そして、ジャケットには、淡いタッチで馬に乗る女性と馬を撫でる女性が描かれているが、同一人物にも見えるし、中村自身にも見えてくる。この不思議な物語ソングをじっくりと味わって頂きたい。