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爆音ジャズやデスジャズと表されるジャズを超えたエッジなサウンドで、日本のみならず海外でも人気のあるインストバンド、SOIL&"PIMP"SESSIONS(以下ソイル)。同バンドが、7月20日(日)にJAZZの名門ライブハウスであるブルーノート東京で行ったライブをリポートする。
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2015年のSOIL&”PIMP”SESSIONSは、国内でのツアーの後、グラストンベリー、モントルー、ノースシーなど、世界各国の大型フェスティバルに出演し、その勢いのまま、国内のジャズ・クラブを廻るツアー"JAZZ UNLIMITED TOUR"へ突入。その東京公演を南青山のブルーノート東京で行なった。

「今日はDETH JAZZではありません。」とMCで社長が語っていたように、通常のフェスやスタンディング・ツアーでのライブとは全く違う着席のジャズ・クラブのためのセットリストを組み、すべての楽器はノー・エフェクトで、ピアノはシンセではなく、スタインウェイ(そのピアノの調律を丈青が絶大な信頼を寄せる狩野真さんにお願いするというこだわりも!)。

それに合わせて、普段とは全く違う演奏とステージングを見せてくれた貴重な一夜だった。

この日のジャズクラブ仕様の演奏の聴きどころは、普段はDeath Jazzとしてガンガンにフロアを煽っているSOILの個々のメンバーのジャズミュージシャンとしての「裸の演奏」みたいなものがところどころに垣間見えたことだろう。

例えば、スタンウェイを弾いていた丈青。ラテンジャズ・アレンジの<First Lady>では、ミシェル・カミロなどのようなラテンのピアニストが持っているような端正で鋭いタッチとリズム感が聴こえてくる。

一方、1963年にケニー・ドーハムがブルーノートに吹き込んだハードバップ~モードジャズ過渡期の佳曲<Una Mas>のような曲をやれば、ビバップを起点にしたモダンジャズの系譜に忠実なマルグリュー・ミラーやジョー・ウィリアムスを愛するオーセンティックな側面が露わになる。

それはウディ―・ショウやフレディ―・ハバードを愛するというタブゾンビや、ボストンに留学していたころジェームス・カーターやスティーブ・コールマンに関心があったという元晴にも言えて、それぞれのメンバーのジャズミュージシャンとしてのルーツや個性がいつも以上に際立っていたように見えた。

リズムを現代的なブレイクビーツにアレンジし、ロバート・グラスパー以降のアコースティックジャズのスタイルをさらっと取り入れてみせたヒップホップのサンプリングネタとしてお馴染みのメロウチューン<Montara>をはじめ、フレディ―・ハバードの名演で知られ、近年はマーカス・ミラーやロイ・ハーグローヴが取り上げ新たなスタンダードになりつつあるウェルドン・アーヴィンの<Mr.Clean>、そして、ユセフ・ラティーフで知られる大名曲<Spartacus Love Theme>もメロディーを大切にしたアコースティックでの演奏でありながら、SOILらしいクロスオーヴァーな仕掛けが所々に込められていて、ジャズクラブでありながら、ジャズを拡張しようとするいつも姿勢もそのまま残されていたのも実に彼ららしい。

ライブリポート:柳楽光隆
写真撮影:Taku Fujii

SOIL&”PIMP”SESSIONS
2015.7.19 @ブルーノート東京

1st セット
M1.Suffocation
M2.Jazz Crime
M3.First Lady
M4.Mr.Clean
M5.Montara
M6.Pop Korn
M7.Una mas
アンコール
Spartacus Love Theme

そして、このライブはライブアルバムとして10月7日(水)にリリースされることが決定している。
アルバムタイトルは「A NIGHT IN SOUTH BLUE MOUNTAIN」(読み:ア ナイト イン サウス ブルー マウンテン)。現在の最高音質のレコーディングスペックであるDSDを用いて16chのマルチレコーディングを実施。まるでライブ会場にいるかのような、原音に限りなく近いマスターを用いて、高品位・高音質ディスクであるSHM-CDでのリリースとなる。(通常のCDプレイ―ヤーで再生可能)

更にリリース情報を解禁した7月20日午前0時00分から48時間限定で、タワーレコード・オンラインにおいてアルバム「A NIGHT IN SOUTH BLUE MOUNTAIN」を予約すると、アルバム未収録曲のライブ音源を収録したボーナスディスクを、もれなくプレゼントする限定予約を実施中。貴重な音源になるので、是非手に入れてほしい。

<タワーオンライン48H 限定予約>
ご予約期間:2015年7月20日(月) 0:00 ~ 7月21日(火)23:59  
<特典内容>
ボーナスディスク
(ライブ音源の中からアルバム未収録曲を収録)

※ご予約の際は、タワーレコード・オンラインの該当の商品ページにて、必ず「予約する」ボタンを押してご予約下さい。「店舗で予約」ボタンで、ご予約の場合、タワーレコード・オンラインでの予約では無くなるため、上記特典はつきません。ご注意下さい。

<リリース情報>
2015.10.07発売
SOIL&"PIMP"SESSIONS
「A NIGHT IN SOUTH BLUE MOUNTAIN」
VICL-70190  \2,700+税
<RECORDING DATE, PLACE>
JAZZ UNLIMITED TOUR(TOKYO) 日時:2015年7月19日(日) 会場:ブルーノート東京
※初回出荷分は豪華スペシャルアートワーク仕様(詳細後報)。

<ワンマンライブ情報>
少数限定。至近距離。生音原音体感ライブ。
3DAYS LIVE at spiral hall (東京・青山)
日程:2015年10月16日、17日、18日
会場:青山 スパイラルホール(東京)

作品情報
・配信限定シングル
WOWOW「連続ドラマW ふたがしら」メインテーマ曲
「THEME FROM "FUTAGASHIRA"」
・配信限定リリース
「ふたがしら SOUNDTRACK」
各主要サイトで配信中

アルバム 
「Brothers & Sisters」
通常盤VICL-64205 CD ¥2,700(税抜価格) Now On Sale
「Brothers & Sisters 」
1. Love Immediately
2. Apple Gravitate Toward Core of Star
3. 表nothin' 裏girl
4. Black Tie
5. Roots of Soil
6. Sonido Del Mar
7. Shout!!
8. I Wanna Love You
9. Danger
10. Red Sky
11. Two Naked
12. Spartacus Love Theme

オフィシャルサイト:
http://www.jvcmusic.co.jp/soilpimp/

<プロフィール>
2001年、東京のクラブイベントで知り合ったミュージシャンが集まりバンドを結成。2003年、現メンバーの6人で走り始める。ライブ・パフォーマンスを中心とした活動を身上とし、
確かな演奏力とクールな雰囲気をただよわせながらも、ラフでエンターテイメント、バースト寸前の爆音ジャズを展開。その活動は国外にも及び、2005年には英BBC RADIO1主催
の“WORLDWIDE AWARDS 2005”で「John Peel Play More Jazz Award」を受賞。

以降、ジャイルス・ピーターソン率いるUKのBrownswood Recordingsからの作品リリースや、"Montreux Jazz Festival"、"Glastonbury Festival"などのビッグ・フェスティバルへの出演など、ワールドワイドに活動を続けている。

2013年、メンバーが揃って活動10周年となるアニヴァーサリー・イヤーを迎え、RHYMESTER、椎名林檎、BONNIE PINK、福原美穂、七尾旅人、MIYAVIらをゲストに迎えた
全曲コラボレーション・アルバム『CIRCLES』、SOIL初のベスト盤『"X" Chronicle of SOIL&"PIMP"SESSIONS』をリリース。

2014年9月には最新オリジナル・アルバム『Brothers & Sisters』をリリース。


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